立花陽三さんのインスタグラム写真 - (立花陽三Instagram)「朝日新聞‼️  (ラグビーを語ろう)強い結束に感動、活力になる プロ野球・楽天元社長、立花陽三さん 2023/10/02 朝日新聞 朝刊 11ページ 1183文字  その他の書誌情報を表示  慶大では日本一をめざし、学生生活のほとんどの時間をラグビーに捧げました。アスリートとして人生をかけた経験は、2012年にプロ野球・楽天の球団社長に就いてから、より誇りを感じられるようになりました。   プロ野球選手は「野球で飯を食っている」との自負がある。球団社長とはいえ野球の素人が土足で足を踏み入れてくることを嫌います。でも、選手や当時監督だった星野仙一さんは、本気でラグビーをやってきた僕を仲間として認めてくれました。だから、思い切った球団運営ができました。   8年前、日本代表が南アフリカを破ったとき、日本は盛り上がりました。大会前は外国出身選手が多い日本代表が受け入れられるのか、ファンの一人として不安を抱いていました。   杞憂(きゆう)に終わったのは結果もありますが、自己犠牲の精神が強い競技であることも理由ではないでしょうか。国籍の違うFWの選手たちが密集に突っ込み、日本のために尽くす。献身的な姿は戦後、復興のために自分を犠牲にしてきた姿と通じるものがある。多様性に富んだ「ワンチーム」だからこそ、強い結束にさらなる共感と感動が生まれたのだと思います。   球団運営においても、一体感は必要不可欠です。楽天に来た当時は球団職員を指す「スーツ組」と、選手らを指す「ユニホーム組」という言葉に驚きました。僕は満員のファン、満員のスタジアムがチームを勝たせると考えています。   ファンを大事にするため、声に直接触れている職員と選手の間にある壁を取り除き、風通しをよくしました。星野さんも常々、「ファンがチームを強くする」と言っていました。お互いの根っこにあるのはファンあってのスポーツだということです。   W杯では違うルーツを持つ選手たちが認め合い、一丸となって強者に立ち向かう。一方のファンは多様性ある日本チームを受け入れ、その頑張りに刺激を受け、明日への活力につなげています。それこそ、ラグビーという競技の魅力です。   「人々を元気にできたら」。僕もそう思い、球団社長を辞めて、昨春に宮城県塩釜市の回転ずし店「廻鮮寿司 塩釜港」の社長に転身しました。宮城への恩返しという意味合いもありますが、塩釜のマグロを食べて喜んでほしい。コロナ禍で厳しい状況が続いた飲食や観光業界の盛り上げに寄与することで、地域を活性化させる。ラグビーと同様に僕も人を喜ばせる存在でありたいです。(聞き手・榊原一生)      *  たちばな・ようぞう 1971年、東京生まれ。成蹊高から慶大を経て、外資系証券会社に入社。2012年8月にプロ野球・楽天の球団社長に就任し、翌年に日本一を経験した。学生時代はラグビー部で活躍。高校時代は日本代表候補。証券会社時代には慶大ラグビー部でコーチを務めた。現在は回転ずし店の社長業とともに、地域活性化に向けて企業を支援する「PROSPER」の代表取締役を担う。」10月2日 17時32分 - tachibanayozo

立花陽三のインスタグラム(tachibanayozo) - 10月2日 17時32分


朝日新聞‼️

(ラグビーを語ろう)強い結束に感動、活力になる プロ野球・楽天元社長、立花陽三さん
2023/10/02 朝日新聞 朝刊 11ページ 1183文字
その他の書誌情報を表示
 慶大では日本一をめざし、学生生活のほとんどの時間をラグビーに捧げました。アスリートとして人生をかけた経験は、2012年にプロ野球・楽天の球団社長に就いてから、より誇りを感じられるようになりました。

 プロ野球選手は「野球で飯を食っている」との自負がある。球団社長とはいえ野球の素人が土足で足を踏み入れてくることを嫌います。でも、選手や当時監督だった星野仙一さんは、本気でラグビーをやってきた僕を仲間として認めてくれました。だから、思い切った球団運営ができました。

 8年前、日本代表が南アフリカを破ったとき、日本は盛り上がりました。大会前は外国出身選手が多い日本代表が受け入れられるのか、ファンの一人として不安を抱いていました。

 杞憂(きゆう)に終わったのは結果もありますが、自己犠牲の精神が強い競技であることも理由ではないでしょうか。国籍の違うFWの選手たちが密集に突っ込み、日本のために尽くす。献身的な姿は戦後、復興のために自分を犠牲にしてきた姿と通じるものがある。多様性に富んだ「ワンチーム」だからこそ、強い結束にさらなる共感と感動が生まれたのだと思います。

 球団運営においても、一体感は必要不可欠です。楽天に来た当時は球団職員を指す「スーツ組」と、選手らを指す「ユニホーム組」という言葉に驚きました。僕は満員のファン、満員のスタジアムがチームを勝たせると考えています。

 ファンを大事にするため、声に直接触れている職員と選手の間にある壁を取り除き、風通しをよくしました。星野さんも常々、「ファンがチームを強くする」と言っていました。お互いの根っこにあるのはファンあってのスポーツだということです。

 W杯では違うルーツを持つ選手たちが認め合い、一丸となって強者に立ち向かう。一方のファンは多様性ある日本チームを受け入れ、その頑張りに刺激を受け、明日への活力につなげています。それこそ、ラグビーという競技の魅力です。

 「人々を元気にできたら」。僕もそう思い、球団社長を辞めて、昨春に宮城県塩釜市の回転ずし店「廻鮮寿司 塩釜港」の社長に転身しました。宮城への恩返しという意味合いもありますが、塩釜のマグロを食べて喜んでほしい。コロナ禍で厳しい状況が続いた飲食や観光業界の盛り上げに寄与することで、地域を活性化させる。ラグビーと同様に僕も人を喜ばせる存在でありたいです。(聞き手・榊原一生)
     *
 たちばな・ようぞう 1971年、東京生まれ。成蹊高から慶大を経て、外資系証券会社に入社。2012年8月にプロ野球・楽天の球団社長に就任し、翌年に日本一を経験した。学生時代はラグビー部で活躍。高校時代は日本代表候補。証券会社時代には慶大ラグビー部でコーチを務めた。現在は回転ずし店の社長業とともに、地域活性化に向けて企業を支援する「PROSPER」の代表取締役を担う。


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2023/10/2

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