美的 Biteki's official Instagram! さんのインスタグラム写真 - (美的 Biteki's official Instagram! Instagram)「映画『スイート・マイホーム』 齊藤 工さんスペシャルインタビュー 「コロナ禍を経て、家もモノもコンパクトに」  映画監督としても活躍する齊藤 工さんの監督最新作は、家がテーマのホラー。そんな齊藤さんの、家にまつわるいくつかのことを伺いました。  家と映画とキッチンと。  少し前、齊藤さんは居住空間を見直した。  「僕は映画を観て、眠れるスペースがあれば充分だなと思い、家をコンパクトにしたんです。コロナ禍を経て、家もモノも必要な分だけあればいいと考えるようになりました」  監督最新作の映画『スイート・マイホーム』は、家をテーマとした“新築ホラー”。幸せを絵に描いたような家族が念願のマイホームに引っ越したことから遭遇する恐怖が描かれる。衝撃的と評される原作小説の実写化オファーに、映画監督として国際的にも評価される齊藤さん、実はクランクイン直前まで迷いがあった。  「原作は文字だからこそたどり着ける恐怖が突き抜けていて、実写化しても原作を超えるのは不可能ではないか、僕が監督でいいのだろうかと。俳優でもある僕が監督をすることで作品に色がつくことにも迷いがありましたが、才能ある役者仲間や制作スタッフと一緒に作れるなら意味があるとスタートした矢先、コロナ禍になったんです。映画業界全体がストップした時期、一作品でも稼働することが重要な気がしましたし、ステイホーム期間だからこその事件なども報道される中で、家は本当に自分の聖域なのだろうかと感じたことも、この作品とより深く向き合うきっかけになりました」  家という閉ざされた空間に潜む恐怖、追い詰められていく中であらわになる人の狂気。観ていて背筋が寒くなると同時に、人が、家族が壊れていく怖さに戦慄する。  「物語の発端は主人公のある行為で、その闇の入り口は案外簡単に、軽やかに踏み入れやすいもの。始まりはすぐそこに潜んでいるというリアリティを自分事のように腹にもちながら撮影しました。僕自身は俳優として不倫を扱う作品にも多く関わり、映画や小説の中でもそういうことを疑似体験しすぎているのか、結婚に対する期待値は今のところ赤字なんです(笑)」  実は自身も、家にまつわる不思議な体験があるという。  「僕が幼少期、ずっと玄関に向かって話しかけていて、ある日、話しかけているという相手の絵を描いたらその顔が穴だらけで、母はびっくりしたそうです。実は姉も似たような経験があって、彼女は『部屋に、毎晩話しかけてくるおじさんがいる』と言っていたんですよ。僕が15歳の頃、初めてのガールフレンドが実家に泊まりに来て、彼女はその日留守だった姉の部屋に寝たのですが、夜中に悲鳴が聞こえて僕と両親が飛んでいくと、『誰かに“いつもの子じゃない”と言われた』と。不思議ですよね(笑)。そんなことを思い出すと、この世はパラレルワールドで、僕らが我が家にいるつもりでも、実は誰かの家にお邪魔している可能性もあるかもしれない。そんなことを、今作を通して想像しました」  今のマイホームでの“聖域”は朝のキッチン。モーニングルーティン(下)を行うときが、いちばん心地いいそう。  「『土と内臓』という本を読み、体は9割が微生物でなり立っていて、自分が思う自分というのは実は1割くらいしかないのだと感じたとき、自分の中の主人公が完全に交代しました。それから今の朝のルーティンを始めたんです。僕を構成する微生物をいつもご機嫌にできることが、幸せや健康ということなのかもしれないですね」  He is into…  キッチンでの朝のルーティン 「南部鉄器で沸かした白湯を飲んだ後、りんごとにんじん、しょうがを下ろし、こして飲みます。ミキサーを使わず布でこすのですが、このとき、その日の自分の状態やノリがわかるんです。調子がいいときは、今日の撮影でアドリブを入れてみようかな、なんて考えます」  『After Life/アフター・ライフ』(Netflix) 「是枝裕和監督に勧められて観ました。妻を亡くして絶望した中年男性の再生のドラマです。主人公は悪態ばかりついていますが、墓地で、同じ境遇の女性と亡きパートナーについて語り合うシーンが素晴らしい。死者との関わり方があまりに美しく、鳥肌が立ちました」  PROFILE 齊藤 工 さいとう・たくみ/1981年東京都生まれ。俳優、映画監督。近年の出演作に、映画『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』『零落』など。監督作に、国内外で8冠に輝いた映画『blank13』など。移動映画館「cinema bird」主宰。「朗読・斎藤工 深夜特急 オン・ザ・ロード」(TBSラジオ/月~金23:30~)が放送中。  #齊藤工 #スイートマイホーム #メンズメイク #俳優 #bitekicom #コスメ好きさんと繋がりたい #メイク好きさんと繋がりたい #今日のメイク #美的 #美的メイク #メイク好き」9月15日 21時00分 - bitekicom

美的 Biteki's official Instagram! のインスタグラム(bitekicom) - 9月15日 21時00分


映画『スイート・マイホーム』
齊藤 工さんスペシャルインタビュー
「コロナ禍を経て、家もモノもコンパクトに」

映画監督としても活躍する齊藤 工さんの監督最新作は、家がテーマのホラー。そんな齊藤さんの、家にまつわるいくつかのことを伺いました。

家と映画とキッチンと。

少し前、齊藤さんは居住空間を見直した。

「僕は映画を観て、眠れるスペースがあれば充分だなと思い、家をコンパクトにしたんです。コロナ禍を経て、家もモノも必要な分だけあればいいと考えるようになりました」

監督最新作の映画『スイート・マイホーム』は、家をテーマとした“新築ホラー”。幸せを絵に描いたような家族が念願のマイホームに引っ越したことから遭遇する恐怖が描かれる。衝撃的と評される原作小説の実写化オファーに、映画監督として国際的にも評価される齊藤さん、実はクランクイン直前まで迷いがあった。

「原作は文字だからこそたどり着ける恐怖が突き抜けていて、実写化しても原作を超えるのは不可能ではないか、僕が監督でいいのだろうかと。俳優でもある僕が監督をすることで作品に色がつくことにも迷いがありましたが、才能ある役者仲間や制作スタッフと一緒に作れるなら意味があるとスタートした矢先、コロナ禍になったんです。映画業界全体がストップした時期、一作品でも稼働することが重要な気がしましたし、ステイホーム期間だからこその事件なども報道される中で、家は本当に自分の聖域なのだろうかと感じたことも、この作品とより深く向き合うきっかけになりました」

家という閉ざされた空間に潜む恐怖、追い詰められていく中であらわになる人の狂気。観ていて背筋が寒くなると同時に、人が、家族が壊れていく怖さに戦慄する。

「物語の発端は主人公のある行為で、その闇の入り口は案外簡単に、軽やかに踏み入れやすいもの。始まりはすぐそこに潜んでいるというリアリティを自分事のように腹にもちながら撮影しました。僕自身は俳優として不倫を扱う作品にも多く関わり、映画や小説の中でもそういうことを疑似体験しすぎているのか、結婚に対する期待値は今のところ赤字なんです(笑)」

実は自身も、家にまつわる不思議な体験があるという。

「僕が幼少期、ずっと玄関に向かって話しかけていて、ある日、話しかけているという相手の絵を描いたらその顔が穴だらけで、母はびっくりしたそうです。実は姉も似たような経験があって、彼女は『部屋に、毎晩話しかけてくるおじさんがいる』と言っていたんですよ。僕が15歳の頃、初めてのガールフレンドが実家に泊まりに来て、彼女はその日留守だった姉の部屋に寝たのですが、夜中に悲鳴が聞こえて僕と両親が飛んでいくと、『誰かに“いつもの子じゃない”と言われた』と。不思議ですよね(笑)。そんなことを思い出すと、この世はパラレルワールドで、僕らが我が家にいるつもりでも、実は誰かの家にお邪魔している可能性もあるかもしれない。そんなことを、今作を通して想像しました」

今のマイホームでの“聖域”は朝のキッチン。モーニングルーティン(下)を行うときが、いちばん心地いいそう。

「『土と内臓』という本を読み、体は9割が微生物でなり立っていて、自分が思う自分というのは実は1割くらいしかないのだと感じたとき、自分の中の主人公が完全に交代しました。それから今の朝のルーティンを始めたんです。僕を構成する微生物をいつもご機嫌にできることが、幸せや健康ということなのかもしれないですね」

He is into…

キッチンでの朝のルーティン
「南部鉄器で沸かした白湯を飲んだ後、りんごとにんじん、しょうがを下ろし、こして飲みます。ミキサーを使わず布でこすのですが、このとき、その日の自分の状態やノリがわかるんです。調子がいいときは、今日の撮影でアドリブを入れてみようかな、なんて考えます」

『After Life/アフター・ライフ』(Netflix)
「是枝裕和監督に勧められて観ました。妻を亡くして絶望した中年男性の再生のドラマです。主人公は悪態ばかりついていますが、墓地で、同じ境遇の女性と亡きパートナーについて語り合うシーンが素晴らしい。死者との関わり方があまりに美しく、鳥肌が立ちました」

PROFILE
齊藤 工
さいとう・たくみ/1981年東京都生まれ。俳優、映画監督。近年の出演作に、映画『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』『零落』など。監督作に、国内外で8冠に輝いた映画『blank13』など。移動映画館「cinema bird」主宰。「朗読・斎藤工 深夜特急 オン・ザ・ロード」(TBSラジオ/月~金23:30~)が放送中。

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2023/9/15

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