末吉里花のインスタグラム(rikasueyoshi) - 8月20日 22時01分

北欧最大の小売業者ICA（イーカ）のルンド店。店舗の壁面全体に、認証ラベルの案内があります。企業の広告ではなく。ここには、自社ラベルから国際認証ラベルまで多種にわたるラベルが掲載されていて、必ず目に入る大きさなので、知らない間にラベルやマークを覚えてしまうようなコミュニケーションです。

「私たちはお客様が賢く持続可能な選択を簡単に行えるようにします」と書いてあります。

スウェーデンでよく聞いたことは、スウェーデン人はめんどくさがり屋なので、なんでも簡単に誰でも参画できるよう合理的な取り組みがたくさんある、ということです。認証ラベルもそのひとつ。製品を手にとった瞬間で、ラベルやマークがついていると、あれやこれや考えず、エシカルな製品かどうかすぐにわかります。生産者から直接説明を受けることができないような、たくさん生産されている"顔の見えない"製品については、ある意味保証になるわけです。

もちろん私たちは認証ラベルがすべて、とは言いません。ただ、今の日本の社会はエシカルでなく、背景がわからないものが非常に多いのが現状です。国際認証ラベルやマークがある製品は第三者機関が監査に入り、厳しい基準のもとチェックされます。（人間が確認するので、時にはミスもあるかもしれませんが）正直日本は企業も消費者もまだ、独自認証や独自プログラムを正しく評価し活用する力がまだ十分に備わっていない段階で（すでにある国際スキーム活用を踏んだ上で独自認証の構築をしている欧州の企業とは違う）人権、環境に対する現状の要求事項の水準を正しく引くにもまだ十分でない、という印象です。よって、企業や消費者は、今はまだ過渡期であり、学ぶ段階として国際認証の活用は重要であると考えています。

認証ラベルがなくても素晴らしい製品の数々があることも、認証を取得するために結構なお金がかかる、ということもすべて承知はした上で上記のようなことを思っています。そう言った意味では大きな企業ほど認証ラベルのものを扱っていくことが求められているかもしれませんね。

今回ICAの他の店舗も訪問して、店長さんのお話も伺うことができました。店長さんのコメントはまた改めて投稿します！

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