牛田智大のインスタグラム(tomoharu_ushida_official) - 3月14日 20時42分

入善、福島、そして盛岡公演にお越しくださった皆さまありがとうございました。東日本大震災から12年目を迎えた3月11日を挟んでの3公演は、私にとっても特別な意味を感じさせられるものとなりました。
我々にとっての日常すべてが音を立てて崩れ落ち、明日を想像することを困難にさせた12年前の数日間は、皮肉にも私の音楽的なキャリアの始まりでもありました。災害によってもたらされた歪な時代が未熟極まりない私の音楽が社会に存在する意義を発生させたのだと、音楽家としての自分は多くの人々の苦しみによって生かされたのだと、今になって感じているところです。

震災1年後のデビューから始まった私の音楽生活もおかげさまで11年目を迎えます。いつも支えてくださる皆さま、見守ってくださる皆さまの存在が大きな原動力となってここまで続けることができました。心から感謝を申し上げます。そしてこれからの自分にできることは、必要としてくださる方々がいるかぎり、ただひたすらに作曲家が残した楽譜や彼らの人生と哲学について学び、ピアノという楽器がどうすれば美しく響くのか探求し、どうすれば音楽がより魅力的に輝くのか考え続けていくことだけです。

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