木下美咲のインスタグラム(happyberry7) - 2月21日 14時50分

最近ちびちびと嗜むように読んでいるのが
『ファン・ゴッホの手紙』。

ある展覧会をきっかけに、より美術史に深くハマり、知れば知るほどゴッホという人間がとてつもなく愛おしくなった。
彼自身においての歴史や色んな憶測がなされているところで、
実際ゴッホ自身、本人は、どんな思想を抱いて、どんな意志があって、どんな感覚で当時の世界を生きていたのか。
そんな胸の内が、文章となって綴られた手紙を、何世紀も超えた今、こうして目にすることができることが奇跡で。星みたい。(ポエマー出てきた)

手紙という媒体故、いい意味で生々しいリアルな部分、もしかすると手紙に綴らなければ看過されていたかもしれない心の機微や想いが浮かび上がってきて。

世間から言われてきた"ゴッホ"ではなく、一人の、人間としてのゴッホにより近づけた気がする。

ちょうどそんな時、これまた偶然か必然か、
友人と文通することになりました。
昔は手紙のやり取りや、はたまた交換ノートだったり、筆を取ることでしか表現できない何かをも形にしていたのだけど、
今やSNSで数秒で完結できてしまう時代。
物凄く便利な反面、
想いを馳せる時間は確実に減った。

手間をかける。
面倒になり兼ねないことが、
癒しの時間、愛しい作業へと変わる時、
世界が柔らかく、そしてなにより
少しだけ自分のことを好きになれる気がする。

もちろんそれが常に叶うわけではないし、
私は多分に面倒臭がり野郎なので、
端的便利になったこの時代の恩恵は浴びるほど授かっている。
けれどもそんな私でも、少なからず手間をかける愛おしさ、を感じられる物事は、今後も大事にしていきたい。

これからはより、
目には見えない付加価値に焦点を合わせながら、
時間に、そしてお金も使いたいと思う日々です。

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