Reiko Lewisのインスタグラム(ventus_design_hawaii) - 1月11日 17時26分


ハワイ報知コラム 2023年1月

人生の目的とそのための努力

さて年初の神様へのお願いを何にするのかと考えたときに、ダライラマ14世の「慈悲の心」の話を思い出した。「人生の目的とは幸せになることだ。少なくともこの地上に住む私たち人間が、みな幸せになろうと努力している」。幸せに到達するためには心と肉体、両方が整っていることが大切で、特に心の平安は最大限の努力、他者への愛と思いやりをもち怒りと憎しみを取り除く必要があるとダライラマ氏は説いている。そして氏の「慈悲の心」の話は、「個人個人の幸せは、私たち共同体の改善にも大きな貢献をなしうると思う」という形で締めくくられている。ところで、SDGsの目標17の一つに「誰一人取り残さない」があるのをご存じだろうか。その行動計画には「不平等と戦う」、「包摂的な社会をうち立てる」、「平等」、「繁栄の共有」といった言葉がみられ、インクルージョン(包摂)と共有という言葉が前面に出ている。勿論ここにいわれることの多くが、富の分配、平等な健康と福祉、質の高い教育などであるが、私の分野でいうと、「住み続けられるまちづくり」でシニアの人や障害をもったかたのボーダーを取り除く社会の創設が含まれている。ただ最近、「障害をもつひと」「シニアのひと」とくくること自体をやめようではないかという考えかたがある。身体の一部に継続的に損傷をもつかたにとってよいデザインは、ケガをされて一時的に不自由だったり、お子さんを抱えて作業されている人にとってもよいデザインという考え方で、そういうデザインを一つづく実現していくことで社会全体が良くなるという考え方である。障害物競走で走っている人が障害なのではなく、ハードルが障害だということの認識普及をSDGsでは唱えている。昨年のレコード大賞受賞曲でそのダンスも話題を呼んだ「世界の終わり」の「Habit」の歌詞の中で「分類区別ジャンル分けしたがる習性」という一説がある。デザインの分野でも区別しない、ボーダーを作らないトレーニングをしてみたいが、一方で、実は人を区分けする考えかたそのものを変えていく努力のほうが大変そうだと思っている。所詮理想論だと思われるかもしれないが、年頭にあたり、幸せになりたいと強く願い、またそのための最大限の努力もしなければと思った。

Photo: His Holiness the Dalai Lama poses for photos after his interactive session with students at Princeton University's Chancellor Green Library in Princeton, New Jersey on October 28, 2014. (Photo by Denise Applewhite)
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2023/1/11

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