6151さんのインスタグラム写真 - (6151Instagram)「書籍発売のｵｼﾗｾ。｜#日々を美しく記録するフォトレッスンムック「日々を美しく記録するフォトレッスン(玄光社)」を7月25日に発売します。 Amazonやヨドバシ.comなどでもご予約受付中です。ぜひ、お手に取ってご覧ください。あなたの本棚の1冊としてお迎えいただけたら嬉しいです。 “本書は、写真の楽しみ方を紹介するものです。暮らしのなかで、心が揺れたことや感動したことを写真に美しく残す方法をお伝えします。“ 日々を美しく記録するフォトレッスン・6151著／玄光社 https://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=28500 --- 写真を撮る時の心構え、何を思いシャッターを切ったのかをシーン毎に可視化した内容です。わたしのInstagramの使い方も少し載せています。実は自分の気持ちを言葉で表現することが大変苦手です。だからこそ言葉の要らない写真にのめり込んだのではないかと思う程度には感情を写真にぶつけたり注ぎ込んだりしている時があります。それがモチベーションになっているところも大いにあって難しいことは考えずに感じたまま撮る、写真で自分の”好き”を静かに密かに集めている感覚。それが楽しい。そんな、なんとなくの感覚で続けていた写真について自分でも気が付けなかった「撮る意味」を再認識できた1冊になったように思います。知らなかった自分を知れたというか。言葉にできないからこそ写真を撮る、そんな風に感じているごいちが単著で写真のレクチャー本を作るなんて恐れ多いよ…(特別な技術なんて持ってないし…)という自信のなさから嬉しさだけではないへっぴり腰でスタートした制作、わたしの至らなさで制作中はたくさんのご心配もおかけしました…完成に至ったのは玄光社さんをはじめご協力くださったスタッフの皆様のおかげでしかないです。わたしの拙い言葉を丁寧に拾い上げてくださり、想いを込めていただきました。まさかこの数字で単著を作る日が来るなんて。6151著て。夢みたい。なんだか信じられないなぁ、本当に書店に置かれるのかなぁとまだふわふわしています。ご予約お待ちしております！ --- 余談｜いよいよ制作がはじまるというタイミングでの父の他界。難病を患っており年々増えていく病でぼろぼろな父を幼い頃から見ていたせいか思春期になる頃には「"いつか"は近い未来かもしれない」と自然と考えるようになっていた。いつその時が来ても良いように覚悟して生きなければと思いながら生活してきたつもりだったが、父のろくでもなさをそっくり受け継いでしまったわたしの覚悟など薄っぺらく。たったひとりの親の死を前にしてそんな覚悟は呆気なく崩れ去ることを知る。大切な人の死を前にしてなぜ「大丈夫」でいようと思ったのかよくわからないがたぶん長女だからだろうなと思う。長の背負う運命だ、くらいに思ってた。父の死後、他愛なくてなんでもない日々を記録することの大切さが言葉だけではなく実感として身に沁みた。書籍の制作と重なったおかげで自分にとって写真とは何かと深く考える機会でもあった。わたしが写真をライフワークにしたきっかけはいくつかあるがカメラに触れるハードルを下げてくれたのは父だ。遺品整理のために訪れた実家で片付け中のこと。山程出てきた父が愛用していたがらくたカメラや家族のアルバム。貼り付けられフィルムで被われた写真は経年変化で色褪せていたが、懐かしさも知らなかった光景もたくさん記録されていて忘れていた記憶が次々と頭の引き出しから溢れてくるようだった。高価なカメラやレンズで撮ったわけでもなく、息を飲む絶景でもきらびやかなリゾート地でもない、ただ父が生きた日常が淡々と写っている。そこに幼い自分もちゃんと存在していてページを捲りながらこれは一緒に生きていたことの証だなぁと感じた。父が見てきたありのままの景色を時を越えて見ているということが感慨深く写真のこういうところが最高だと叫びたくなった。大切な人を幸せにする写真、愛する者を想う写真。わたしにもそんな写真が撮れているだろうか、この先の人生で撮れるだろうかとずっと考えている。喜びも悲しみも全てひっくるめて日常写真は愛だし人生だ。だから惜しみなくたくさんのシャッターを切りたいなと思う。つらくて苦しい時にファインダーを覗くほど強くはなれないし余裕もないけど、ささやかでも「今日も世界は美しかったよ」と未来に届けたいなと思う。あなたが生きているからわたしの世界は美しいのだ。 --- 思いのまま書き出してみたがさすがに丸裸過ぎて内容が重いか…と自分に嫌気が差して“あとがき“には書けなかったことをここに記しました。」7月16日 20時14分