中谷美紀のインスタグラム(mikinakatanioffiziell) - 6月9日 23時01分
皆様の早速のご解答ありがとうございました。
ウィーンフィルのツアーをしばし離れて、ひとりフランスへ渡り、世界遺産に指定された古代ローマの遺跡群にて名を馳せる南仏の小さな町アルルを訪れました。
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが暮らしたことでもよく知られており、彼がゴーギャンと袂を分かったのも、耳を切り落としたのもこの地でしたので、すでにいらしたことのある方もおいでのことでしょう。
さて、この度の目的はゴッホの足跡巡りではなく、最も敬愛する現代アーティストである李禹煥先生が新たに会館なさったばかりの美術館LEE UFAN ARLESと、古代ローマ時代から中世にかけて用いられた墓地の遺跡アリスカンにて開催中のインスタレーションを拝見することでした。
円形闘技場から徒歩5分ほどの路地に位置する美術館では、石と金属の板を用いた作品や、点や線のみが油絵具と砂を混ぜた独自の画材にて描かれたシリーズに加えて、水彩画やドローイング、版画などを、町の喧騒から離れたひんやりとした石造りの建物の中で鑑賞することができました。
また、アリスカンでは、ずらりとならぶ石棺と共に「レクイエム」と称するインスタレーションが開催中で、かすかに響く鐘の音と共に、見ず知らずの魂を弔い、彼の国で無惨にも失われて行く命に思いを馳せました。
李禹煥先生の作品が携える余白は、溢れかえった物や情報の海で溺れそうになりながら、忙しなく生きる私たちの心を沈め、内省を促してくれます。
ウィーンフィルが演奏するソフィア・グバイドゥーリナの「おとぎ話の詩」も、少ない音数で随所に余白を含んだ曲でしたので、コンサート中にはいつも李禹煥先生の作品を脳裏に描いておりました。
髭の伸びた小さな点のみが描かれたウォールペイントに至っては、あまりにも崇高で、無宗教にもかかわらず、思わず跪いて拝んでしまったほどです。
ニューヨークのグッゲンハイム美術館やヴェルサイユ宮殿、パリのポンピドゥセンターに続いて、8月10日からはついに六本木の国立新美術館にて大規模な個展が開催されます。
私もスマートフォンにてお聴きいただける音声ガイドを担当させていただきますので、直島の李禹煥美術館を訪れたことのある方はもちろんのこと、まだ李禹煥先生の作品に触れたことのない方も是非、足をお運びいただけましたら嬉しく存じます。
今宵も穏やかなひとときをお過ごしくださいませ。
法国通过参观深受喜爱的当代艺术家李禹焕的博物馆访问了阿尔勒。
Die ausgezeichnete Ausstellung von Lee Ufan zur Zeit finden in einer romanische Ruine namens Alyscamps und seinem eigenen Museum „LEE UFAN ARLES“ in Arles Frankreich.
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2022/6/9