中谷美紀さんのインスタグラム写真 - (中谷美紀Instagram)「さて、こちらはどなたの作品でしょうか?  それぞれ筆致が異なるため、一目では判断し難いのですが、勘の鋭い方はお気づきかもしれませんね。 . . . . . . . . . . . これらはエドヴァルド・ムンクによる絵画と、よく知られた「叫び」をモチーフにアンディー・ウォーフォールが試みたシルクスクリーン版画です。  日本でも少し前にムンク展が開催され、「叫び」も初来日していたようですね。  現在ウィーンのアルベティーナ美術館にて開催されているムンク展はその名も «Edward Munch. In Dialog»と称して、ムンクの作品と、ムンクを敬愛しオマージュを捧げた幾人かのアーティストの作品が対話をするかのように同時に展示されています。  アンディー・ウォーフォール ゲオルグ・バセリッツ ジャスパー・ジョーンズ トレイシー・エミン マルレーネ・デュマス ミリアム・チャン ピーター・ドイグ  幼くして実母を亡くした上に、病弱な身体を持って生まれ、通学することが叶わずに学童期を自宅で過ごしたムンクは、叔母によって絵画の才能を見出され、描く機会を与えられたそうです。  しかし、母に続いて姉との死別という彼にとって忘れ難き喪失の体験に加えて、自国ノルウェーの画壇で酷評さはれたり、痴情のもつれによる銃の暴発事件で中指の一部を失ったり、スペイン風邪を患って瀕死の状態となった上、二度の大戦を体験し、ナチスには退廃芸術の烙印を押され、アルコール依存症と精神疾患に苛まれて苦渋の人生を過ごしました。  ヒ素を主成分としていた緑を多用するムンクの作品には、病的な人間関係や圧倒的な孤独、疎外感、喪失感、絶望、憂鬱、嫉妬、哀しみ、恐れ、痛みなどが顕著に表れており、決して心地よいものとは言えないため、残酷なニュースが間断なく舞い込んで来る今この時期に鑑賞に出かけることは、とても勇気のいることでした。  その一方で、演じるという行為を生業にする以上は、他者の心に潜むあらゆる感情をあまねく観察し、人様の喜びも痛みも、自らの愉悦も苦悩も等しく貪りながら表現するより他に手立てはないのです。  ムンクの書き残した言葉を編纂し、原田マハさんが翻訳なさった「愛のぬけがら」によると、ムンクは以下のように述べています。  「私は、心をむきだしにしなくてもいいようなアートを信じない。文学でも、音楽でも同じだが、あらゆるアートは、心血を注いで創造されるべきだ。アートとは、心の血のことだ」  アーティストが流す心の血液であり、情熱や悦びの発露による果実でもあるアートを、役柄を演じるための拠り所とすることも多く、この度も次に控える作品に向けて資源を掘り起こすべく、徒歩圏内の美術館を訪れたのでした。  ムンクが意外にも現代アートのような抽象表現を試みていたことは新たな発見で、1枚目の作品などは、ノルウェイの国立美術館で隅に追いやられ、仕舞い込まれていたものだそうです。  「私のアートは告白だ。アートを通して世界との関係をはっきりさせたいのだ。言ってみれば、自己中心主義だ。 しかし同時に、私のアートは、誰かが真理を追求するとき、白黒はっきりさせる力になれるんじゃないか」  エゴの強すぎるアートに触れるとどっと疲れるのですが、少なくとも画家自身がエゴを自覚していることに安堵感を覚えましたし、望んだように人を愛し、愛されることができず、人生が耐え難きものであったはずのムンクが、自死を踏みとどまることができた理由もそこにあるのではないかと、推察する次第であります。  ムンク自身の作品もさることながら、彼の魂に共鳴するアーティストたちによる現在の世相の写し鏡のような作品に完全にノックアウトされ、午後から寝込んでしまったほどです。  毒をもって毒を制するような荒療治に耐えられる方がいらっしゃいましたら、エドヴァルド・ムンクとトレイシー・エミンをおすすめしたいと思いますが、今は刺激が強すぎることと拝察いたしますゆえ、衝撃的なトレイシー・エミンの作品については、また改めてご報告させていただきますね。  アルベティーナ美術館では19歳以下の入場は無料のため、モネやゴッホ、ピカソなどの近代絵画を公開する常設展には、幼い子供たちも大勢鑑賞に訪れていました。  アートが政治によって毀損されることがなきようにと切に願いつつ………。  我一直在维也纳阿尔贝蒂娜博物馆观看爱德华·蒙克的展览。 在这种时候看着一个充满痛苦的工作被剥夺了精力和体力,但我去寻找下一个工作的资源。  Die beeindruckende Ausstellung von Edwerd Munch wird jetzt im Albertina Museum in Wien veranstaltet.  #オーストリア #ウィーン #アルベティーナ美術館 #近代美術 #エドヴァルドムンク  #ムンク展  #ムンクの叫び #アンディーウォーホル #海外暮らし #中谷美紀 #visitaustria #visitvienna  #albertina  #modernart  #edwardmunch  #munch  #andywarhol  #scream  #mikinakatani」3月2日 19時44分 - mikinakatanioffiziell

中谷美紀のインスタグラム(mikinakatanioffiziell) - 3月2日 19時44分


さて、こちらはどなたの作品でしょうか?

それぞれ筆致が異なるため、一目では判断し難いのですが、勘の鋭い方はお気づきかもしれませんね。
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これらはエドヴァルド・ムンクによる絵画と、よく知られた「叫び」をモチーフにアンディー・ウォーフォールが試みたシルクスクリーン版画です。

日本でも少し前にムンク展が開催され、「叫び」も初来日していたようですね。

現在ウィーンのアルベティーナ美術館にて開催されているムンク展はその名も «Edward Munch. In Dialog»と称して、ムンクの作品と、ムンクを敬愛しオマージュを捧げた幾人かのアーティストの作品が対話をするかのように同時に展示されています。

アンディー・ウォーフォール
ゲオルグ・バセリッツ
ジャスパー・ジョーンズ
トレイシー・エミン
マルレーネ・デュマス
ミリアム・チャン
ピーター・ドイグ

幼くして実母を亡くした上に、病弱な身体を持って生まれ、通学することが叶わずに学童期を自宅で過ごしたムンクは、叔母によって絵画の才能を見出され、描く機会を与えられたそうです。

しかし、母に続いて姉との死別という彼にとって忘れ難き喪失の体験に加えて、自国ノルウェーの画壇で酷評さはれたり、痴情のもつれによる銃の暴発事件で中指の一部を失ったり、スペイン風邪を患って瀕死の状態となった上、二度の大戦を体験し、ナチスには退廃芸術の烙印を押され、アルコール依存症と精神疾患に苛まれて苦渋の人生を過ごしました。

ヒ素を主成分としていた緑を多用するムンクの作品には、病的な人間関係や圧倒的な孤独、疎外感、喪失感、絶望、憂鬱、嫉妬、哀しみ、恐れ、痛みなどが顕著に表れており、決して心地よいものとは言えないため、残酷なニュースが間断なく舞い込んで来る今この時期に鑑賞に出かけることは、とても勇気のいることでした。

その一方で、演じるという行為を生業にする以上は、他者の心に潜むあらゆる感情をあまねく観察し、人様の喜びも痛みも、自らの愉悦も苦悩も等しく貪りながら表現するより他に手立てはないのです。

ムンクの書き残した言葉を編纂し、原田マハさんが翻訳なさった「愛のぬけがら」によると、ムンクは以下のように述べています。

「私は、心をむきだしにしなくてもいいようなアートを信じない。文学でも、音楽でも同じだが、あらゆるアートは、心血を注いで創造されるべきだ。アートとは、心の血のことだ」

アーティストが流す心の血液であり、情熱や悦びの発露による果実でもあるアートを、役柄を演じるための拠り所とすることも多く、この度も次に控える作品に向けて資源を掘り起こすべく、徒歩圏内の美術館を訪れたのでした。

ムンクが意外にも現代アートのような抽象表現を試みていたことは新たな発見で、1枚目の作品などは、ノルウェイの国立美術館で隅に追いやられ、仕舞い込まれていたものだそうです。

「私のアートは告白だ。アートを通して世界との関係をはっきりさせたいのだ。言ってみれば、自己中心主義だ。
しかし同時に、私のアートは、誰かが真理を追求するとき、白黒はっきりさせる力になれるんじゃないか」

エゴの強すぎるアートに触れるとどっと疲れるのですが、少なくとも画家自身がエゴを自覚していることに安堵感を覚えましたし、望んだように人を愛し、愛されることができず、人生が耐え難きものであったはずのムンクが、自死を踏みとどまることができた理由もそこにあるのではないかと、推察する次第であります。

ムンク自身の作品もさることながら、彼の魂に共鳴するアーティストたちによる現在の世相の写し鏡のような作品に完全にノックアウトされ、午後から寝込んでしまったほどです。

毒をもって毒を制するような荒療治に耐えられる方がいらっしゃいましたら、エドヴァルド・ムンクとトレイシー・エミンをおすすめしたいと思いますが、今は刺激が強すぎることと拝察いたしますゆえ、衝撃的なトレイシー・エミンの作品については、また改めてご報告させていただきますね。

アルベティーナ美術館では19歳以下の入場は無料のため、モネやゴッホ、ピカソなどの近代絵画を公開する常設展には、幼い子供たちも大勢鑑賞に訪れていました。

アートが政治によって毀損されることがなきようにと切に願いつつ………。

我一直在维也纳阿尔贝蒂娜博物馆观看爱德华·蒙克的展览。 在这种时候看着一个充满痛苦的工作被剥夺了精力和体力,但我去寻找下一个工作的资源。

Die beeindruckende Ausstellung von Edwerd Munch wird jetzt im Albertina Museum in Wien veranstaltet.

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2022/3/2

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