丹羽孝希さんのインスタグラム写真 - (丹羽孝希Instagram)「https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/table-tennis/news/202108060001126.html 「卓球で食べていけるはずない」丹羽孝希、反対の祖父にかけたリオ銀メダル卓球男子団体の3位決定戦で世界ランキング3位の日本が同4位韓国と対戦し、3－1で勝利し、銅メダルを獲得した。16年リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続のメダルとなった。丹羽孝希（26＝スヴェンソン）は第1試合のダブルス、第3試合のシングルスに出場。勝利に貢献した。 19年5月、胃がんのため丹羽の祖父米二さんが81歳で亡くなった。同年4月、ブダペストで行われた世界選手権の直後だった。幼い頃、「卓球で将来食べていけるはずないだろ」と丹羽の卓球に反対していた。中1で単身、北海道・苫小牧から青森山田中に卓球留学。12歳で親元を離れ、必死に努力し世界に羽ばたいた孫に近年は目を細めていた。母美加さん（48）は「私たちには言わないけど、周囲には孫自慢をしてたみたい。銀行の人が教えてくれた」。米二さんは飛行機が苦手で全日本選手権をはじめ大きな大会の観戦には行けなかった。もちろん五輪も。だから16年リオ五輪の男子団体で銀メダルを取り、丹羽が帰郷した際は格別だった。親戚が30人ほど集まり、米二さんの首にメダルをかけてあげて写真を撮った。父孝司さん（50）は「良かったなと思ったよ」とその光景を眺めていた。丹羽は死に目には会えなかった。それでも世界選手権前の4月、入院中の米二さんを見舞うことができた。米二さんはこの時も、丹羽が幼少の頃と同じ心配を繰り返した。「選手生命は長くない。お金を大事にしろよ」丹羽はその心配に及ばないほど、しっかりとした大人になった。「中学で家を出てから、お金をちょうだいと言われたことがない。おこづかいも『プロツアーで自分で稼ぐからいらない』と。何か買ってということも1度もなかった」と美加さん。むしろ最近は贈り物をあげる方だ。姉美里さん（27）の誕生日には自動車をプレゼント。全日本選手権優勝の副賞として勝ち取った腕時計も父や恩師に贈った。小6時に書いた「自分の未来」という作文には既に当時、国際大会への出場を始めたとの記載がある。そして「将来は日本一になって、オリンピックで活躍できる選手になりたい」と書いた。自国開催の五輪でも有言実行を果たした。20年10月に結婚、今年6月には長女が誕生。天国の米二さんも心配無用なほど、孫は立派になった。」8月6日 23時40分