猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 4月18日 12時59分
この本の企画を編集の田辺 a.k.a.ベッチに持ちかけられたとき、私たちはこう話し合いました。
「情報や数字を伝えるだけならば、もう紙の時代はとっくに終わっていると思う。本として作るなら、手に取った方がモノとしても精神的にも、一生手放せないと思える価値のある本でなくては。」
そうして生まれたのが「ねこしき」でした。
装丁の打ち合わせで、私たちが同時に持ち寄ったコデックス装(背表紙のないパタンと開くもの)というアイディアは、ふだんから料理をする現場で、私たち自身が使い勝手を体感していたということプラス、本ってこんな風に出来てるんだよ、という生(き)のままの姿をお見せしたかった。
なぜなら、本は生き物だから。
読者のみなさんはこの本を開くたび、エッセイを練った当時の私の心に、料理をこしらえていた私の台所に、直接繋がることができると思っています。
カヴァーをとった裸のままの姿も気に入っています。
それぞれのお宅で使い込まれて、読み込まれてつけられるキズやシミは汚れではなく、持ち主が本と過ごした時間そのものです。それらを全身に刻みながら、いい風合いに育っていくことでしょう。
そんなふうに、愛でてあげて欲しいと願っています。
#ねこしき
[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)
>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する
3,303
43
2021/4/18