西野亮廣のインスタグラム(japanesehandsome) - 3月30日 08時45分


昨日、久しぶりに『映画 えんとつ町のプペル』を観に行ったんです。
最近、本当に忙しかったので、たぶん1ヶ月ぶりぐらい。

映画って、上映期間が決まっているわけじゃないんです。
劇場さんが「まだやろう!」と判断してくださったら、続くんです。

とはいえ、「上映期間はなんとなくこれぐらいだよね」というのが公開前には伝えられていて、プペルは当初「1ヶ月ぐらい」という話でした。

「1ヶ月上映してみて、まだお客さんが来てくださっていたら、ちょっと上映期間を延長することもあるかも……」ぐらいの感じです。

2020年の12月25日に公開されたので、今年の1月末が「上映終了」の目処だったんです。

ところが、本当にありがたいことに、公開から1ヶ月が経っても、二ヶ月が経っても、三ヶ月が経っても観に来てくださる方がいて……いくつかの劇場は、今も上映してくださっています。

昨日は渋谷のど真ん中にある『渋谷HUMAXシネマ』さんに行ったんですが、劇場の入口でプペルのポスターを見たときに、そのポスターがちょっとくたびれてて、「ここで三ヶ月間、雨の日も風の日も毎日流してくださっていたんだなぁ」と思ったら、なんか僕、泣きそうになっちゃって(笑)

「自分が映画を作るまでは思わなかったけど、自分が映画を作ってからは毎回思うこと」があって、それというのは…「作り手がどれだけ一生懸命作っても、映画館が無かったら、映画は届けられない」ということです。

コロナで大変な中、映画館を守り続けてくださったことに感謝だし、そして、ポスターがくたびれるまで『えんとつ町のプペル』を流してくださったことに感謝です。

『渋谷HUMAXシネマ』さんは中に入ると、手作りのプペルコーナーがあるんですけど、昨日はそのイチイチが愛おしくてたまりませんでした。

で、この気持ちはキチンと伝えようと思って、劇場のスタッフさんに「こんなに長い間、プペルを流してくださって本当にありがとうございます」と御礼を伝えたところ、「来週もやりますよ〜」と笑顔で返ってきて、「なんか、僕にできることがないかなぁ」と思って、微力ながら、こうして劇場さんの宣伝をさせていただいております。

『渋谷HUMAXシネマ』さんでは、4月8日まで上映されているそうなので、「まだ観ていない」という方や、「最後にもう一度、観ておきたい」という方は、是非、足をお運びください。

そして、全国でも、上映してくださっている劇場さんがまだまだありますので、一度、近くの劇場のスケジュールをご確認ください。

そして…

インスタグラムの方に写真をアップさせていただきましたが、先日、台湾で『映画 えんとつ町のプペル』の先行上映会ありました。

 

会場に行けない僕のかわりに、三原ジャパンさんが会場を盛り上げてくださって、本当に感謝です。

台湾の公開は4月1日からで、今夜もイベントがあり、僕は自宅から配信で参加させていただきます。

『映画 えんとつ町のプペル』の台湾公開は4月1日からです。宜しくお願いします。

 

今、『映画 えんとつ町のプペル』って、どれぐらいの方が観てくださっているんですかね?

ちょっと正確な数字は分かりませんが、たぶん180万人ぐらいだと思います。

興行収入でいうと25億円とか? 

ちょっと分かりません。誰か調べてください。

いずれにせよ、たくさんの方に観ていただいて、応援していただいています。

町を歩いていても、「プペル観ましたよ〜」と普通に声をかけていただけるんです。

で、ここから台湾の公開があって、韓国の公開があって…その後も、いろんな国で続いていきます。

 

今、思うのは、「もう後戻りできない」ということです。

 

「次回作は?」とたくさん聞かれるし、次回作を作ったら作ったで、またそこでは、純粋な「感想」だけではなく、「数字」で残酷に評価されてしまう勝負が始まる。

そこで負けたら終わりだし、勝ったら勝ったで、また恐怖が始まる。

ホント、厄介なところに首を突っ込んじゃったなぁと思います。

「じゃあ、その戦いから降りればいいじゃないか?」とも思うのですが、降りたら降りたで、きっと、しばらくしたら、その戦いを続けている人が羨ましく見えてくると思うんです。

僕は、表現活動の世界に20年ぐらいいるのですが、責任の所在をボカせる仕事ってあるんです。

その仕事がコケても、自分に火の粉は降ってこないような。

ところが、今、自分が選んでやっているのは、それではなくて、コケたら全部僕のせいになる仕事ばかり。

知らない景色を見たい感情は抑えられないんです。

しかし一方で、華麗に乗り切れる器用さなんて持ち合わせていないから、毎夜毎夜「あ〜、死んだ」と頭を抱えています。

挑戦の規模が大きくなると、失敗の規模も大きくなるんで、僕らは常に、全てを失うリスクを纏っています。

時々、テレビやYouTubeに人生アガった(ゴールした)感じの人が登場しますが、自分があそこに行くイメージが全く想像つかない。

もし、「俺の人生、全然、アガリにならねぇなぁ」と思っている方がいらっしゃったら、僕も同じなので、お互い頑張っていきましょう!


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2021/3/30

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