薄井しお里のインスタグラム(shiori.uuu) - 3月8日 21時46分

妄想官能小説①
いつも通り、洗濯物を取り込もうととベランダに出た。今日も良いことも悪いこともない、いつもと変わらない一日だった。
天気がよかったからか、向かいのマンションにもずらりと洗濯物が並んでいる。
こちらは日当たりの悪いボロアパート。あちらは日当たりのいいマンション。
西陽が強くまぶしいせいか、この時間に洗濯物を取り込む人は僕のことを見ない。
向かいの同じくらいの階に、黒髪が綺麗な女の人が、洗濯物を干しているのが見えた。彼女は少ない洗濯物を手早く取り込むとベランダにある椅子に座った。
そして、あろうことかカーディガンのボタンを外し始めた。下着のようなものが見えた。
僕は固唾を飲む。
2度唾を飲み込んだ時、目があった。
僕は瞬時に目を逸らした。
心臓の高鳴りが聞こえる。
時間が過ぎるのが長く感じた。数秒後目線を戻した。
彼女は、笑ってくれた。
続く→
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