綾小路翔さんのインスタグラム写真 - (綾小路翔Instagram)「ISHIYAさんからTOSHI-LOWさん経由でご恵贈頂いた「ISHIYA私観 ジャパニーズ・ハードコア30年史」読了。  小6の頃、ブルーハーツによって「パンクロック」という言葉を齎され、多分に漏れずセックス・ピストルズを聴く様になった中学時代、更なる刺激を求め、辿り着いたのがハードコアパンクだった。  DISCHARGEやG.B.H、THE EXPLOITEDなど、「バンドやろうぜ!」のレビューに載っていたレジェンド達の名盤を聴き漁るも、どこか物足りなく感じていた当時、従兄から貸してもらったSxOxBに脳天を貫かれる様な衝撃を受けた。  ここからスタートして、本書の中にも登場する、ジャパコアの一時代を築き上げた偉大なるバンド達に後追いで夢中になっていった。 UKのそれともUSのそれとも違う、この極東の島国で独自に進化したハードコア。 それも地域や年代によって多種多様。 彼らが生み出すサウンド、歌詞、ファッション、ステージング…様々な方向から自分の心は虜になり、そして今も魅了され続けている。  しかし何故だろう。 インターネットのイの字も知らなかったあの頃、情報源はDOLLと宝島ぐらいのもので、それなのにどういうネットワークからなのか、先輩達を通じて数多くのジャパコア界の伝説が流れて来た。  その中には、聞いているだけで膝が震え出す様な逸話もあれば、一笑に付してしまう様な眉唾なものまで。 後に上京して出来た、各地方出身の友人達と照らし合わせるとほんのり伝承具合いが違っていたり。(しかもその眉唾話がまったく盛り無しの完全実話だと知って絶句…)  そんな我々の畏怖と尊敬の象徴とも言うべき、ジャパニーズハードコアシーンのど真ん中で生きて来たISHIYAさんによる、(ハードコア)愛と真実の青春記。  時を同じくして、現在劔樹人氏の原作による映画「あの頃。」が話題となっている。 かたや地下に蠢く危険因子たち、かたやハロプロヲタ。 一見どころかガン見したってまるで接点のない人種の筈なのに、時折両者が重なって見える不思議。 夢中になったものこそ違えど、本当に好きなものを見つけた人間たちの群像劇は堪らなく美しくて、危なっかしくて、馬鹿馬鹿しくて、ともすれば滑稽で、時に残酷で、何より愛おしい。  その世界に興味のない方にはチンプンカンプンなワードだらけかと思うけれど、ゲーム・オブ・スローンズ的な感覚で読み進めば問題無し。  登場人物多すぎるわ、名前覚えづらいわ、それぞれの背景どないなってんねん!みたいな部分はすっ飛ばす。気がついたらその内YouTubeでGHOULやLIP CREAMを検索してしまう様になっていると思う。  アンタッチャブルな事が多過ぎる世界の為、なかなか実現は難しいと察しますが、いつか映画化して欲しいと心から思いました。ドキュメンタリー?いや、まてよ、ここは寧ろ本書を参考文献にしての宮藤官九郎さん脚本、ISHIYAさん監修、主題歌GAUZE、浅野さんとトシロウさんには確実に出演して頂く方向で…みたいなのもちょっと夢見ちゃう。 ISHIYAさん役は誰がやるんだろう? 個人的には目星を付けている俳優がいるけど。既に。 ああ、こういう想像って楽しい。 だが、こんな事ばっかり言っていると諸先輩方に「またおまえは商業的な事を…」と怒られちゃうかも。すみません。  好き勝手申しましたが、長年シーンをやや遠目から眺め続けてきた一地方ファンとして、この価値ある大作をご出版頂いたこと、心より感謝申し上げます。 読み終えて直ぐ、古い友人達の顔が浮かび、彼らにプレゼントしたいなと思って3冊ポチりました。  追伸:我が氣志團のギタリストの2人とも本書を読んでいたらしく、昨日スタジオで逢った際、にら子供のくだりなどについて盛り上がったのでした。(綾小路 翔と西園寺 瞳は約20年前、にら子供のレコーディングに参加経験アリ→何故だかアルバム丸ごとお蔵入り) また、作中に幾度も登場する、シーン最重要人物の一人・CHELSEA氏とは、PAINT BOX時代、我々数回対バンご一緒させて頂いたのですが、基本手ぶらで来て「そのギター貸して」「チューニングしといて」と、初対面であろう対バン相手のギタリストを皆ほぼローディーとして扱っていた事に衝撃を受けたのでした。(確かうちのトミーも…)  また、氣志團デビュー直後に代々木公園で行ったフリーGIG「原宿暴動」では、あの厳戒態勢の警備をどうやって掻い潜ったのか、自分が楽屋に入ったら既に中でCHELSEA先輩がビールを飲んでいた。(withアコンプライスのKINちゃん、ex SHUFFLE/鉄槌のMASAさん、あとE-ziさんもいたかな?) 「おー團長!今日頑張れよー!あと楽屋にこんなビールあっていいな!」と言われた。 その時彼の髪の毛に何かついている事に気がついて、よく見たらハサミや洗濯バサミだった。「どうせ絡まって取れないから気にしなくて良いよ」と言われた。 「えー!?」 となったけど、いや、いいんだろうなって思い直した。 そしてそれが結果、CHELSEA、KIN、両氏と最後に逢った日となった。  そんな、あの頃。」3月6日 16時06分 - showayanocozey

綾小路翔のインスタグラム(showayanocozey) - 3月6日 16時06分


ISHIYAさんからTOSHI-LOWさん経由でご恵贈頂いた「ISHIYA私観 ジャパニーズ・ハードコア30年史」読了。

小6の頃、ブルーハーツによって「パンクロック」という言葉を齎され、多分に漏れずセックス・ピストルズを聴く様になった中学時代、更なる刺激を求め、辿り着いたのがハードコアパンクだった。

DISCHARGEやG.B.H、THE EXPLOITEDなど、「バンドやろうぜ!」のレビューに載っていたレジェンド達の名盤を聴き漁るも、どこか物足りなく感じていた当時、従兄から貸してもらったSxOxBに脳天を貫かれる様な衝撃を受けた。

ここからスタートして、本書の中にも登場する、ジャパコアの一時代を築き上げた偉大なるバンド達に後追いで夢中になっていった。
UKのそれともUSのそれとも違う、この極東の島国で独自に進化したハードコア。
それも地域や年代によって多種多様。
彼らが生み出すサウンド、歌詞、ファッション、ステージング…様々な方向から自分の心は虜になり、そして今も魅了され続けている。

しかし何故だろう。
インターネットのイの字も知らなかったあの頃、情報源はDOLLと宝島ぐらいのもので、それなのにどういうネットワークからなのか、先輩達を通じて数多くのジャパコア界の伝説が流れて来た。

その中には、聞いているだけで膝が震え出す様な逸話もあれば、一笑に付してしまう様な眉唾なものまで。
後に上京して出来た、各地方出身の友人達と照らし合わせるとほんのり伝承具合いが違っていたり。(しかもその眉唾話がまったく盛り無しの完全実話だと知って絶句…)

そんな我々の畏怖と尊敬の象徴とも言うべき、ジャパニーズハードコアシーンのど真ん中で生きて来たISHIYAさんによる、(ハードコア)愛と真実の青春記。

時を同じくして、現在劔樹人氏の原作による映画「あの頃。」が話題となっている。
かたや地下に蠢く危険因子たち、かたやハロプロヲタ。
一見どころかガン見したってまるで接点のない人種の筈なのに、時折両者が重なって見える不思議。
夢中になったものこそ違えど、本当に好きなものを見つけた人間たちの群像劇は堪らなく美しくて、危なっかしくて、馬鹿馬鹿しくて、ともすれば滑稽で、時に残酷で、何より愛おしい。

その世界に興味のない方にはチンプンカンプンなワードだらけかと思うけれど、ゲーム・オブ・スローンズ的な感覚で読み進めば問題無し。
登場人物多すぎるわ、名前覚えづらいわ、それぞれの背景どないなってんねん!みたいな部分はすっ飛ばす。気がついたらその内YouTubeでGHOULやLIP CREAMを検索してしまう様になっていると思う。

アンタッチャブルな事が多過ぎる世界の為、なかなか実現は難しいと察しますが、いつか映画化して欲しいと心から思いました。ドキュメンタリー?いや、まてよ、ここは寧ろ本書を参考文献にしての宮藤官九郎さん脚本、ISHIYAさん監修、主題歌GAUZE、浅野さんとトシロウさんには確実に出演して頂く方向で…みたいなのもちょっと夢見ちゃう。
ISHIYAさん役は誰がやるんだろう?
個人的には目星を付けている俳優がいるけど。既に。
ああ、こういう想像って楽しい。
だが、こんな事ばっかり言っていると諸先輩方に「またおまえは商業的な事を…」と怒られちゃうかも。すみません。

好き勝手申しましたが、長年シーンをやや遠目から眺め続けてきた一地方ファンとして、この価値ある大作をご出版頂いたこと、心より感謝申し上げます。
読み終えて直ぐ、古い友人達の顔が浮かび、彼らにプレゼントしたいなと思って3冊ポチりました。

追伸:我が氣志團のギタリストの2人とも本書を読んでいたらしく、昨日スタジオで逢った際、にら子供のくだりなどについて盛り上がったのでした。(綾小路 翔と西園寺 瞳は約20年前、にら子供のレコーディングに参加経験アリ→何故だかアルバム丸ごとお蔵入り)
また、作中に幾度も登場する、シーン最重要人物の一人・CHELSEA氏とは、PAINT BOX時代、我々数回対バンご一緒させて頂いたのですが、基本手ぶらで来て「そのギター貸して」「チューニングしといて」と、初対面であろう対バン相手のギタリストを皆ほぼローディーとして扱っていた事に衝撃を受けたのでした。(確かうちのトミーも…)

また、氣志團デビュー直後に代々木公園で行ったフリーGIG「原宿暴動」では、あの厳戒態勢の警備をどうやって掻い潜ったのか、自分が楽屋に入ったら既に中でCHELSEA先輩がビールを飲んでいた。(withアコンプライスのKINちゃん、ex SHUFFLE/鉄槌のMASAさん、あとE-ziさんもいたかな?)
「おー團長!今日頑張れよー!あと楽屋にこんなビールあっていいな!」と言われた。
その時彼の髪の毛に何かついている事に気がついて、よく見たらハサミや洗濯バサミだった。「どうせ絡まって取れないから気にしなくて良いよ」と言われた。
「えー!?」
となったけど、いや、いいんだろうなって思い直した。
そしてそれが結果、CHELSEA、KIN、両氏と最後に逢った日となった。

そんな、あの頃。


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2021/3/6

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