赤坂由梨のインスタグラム(__fuyuri) - 2月28日 21時22分

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高山ふとんシネマ

今あったことはさっきになり、そのうち過去となって、忘れ去られる――。この世に確かなものなどあるんだろうか？そんな問いを繰り返しながら布団の中で映画を見、音楽を聴き、本を読んで、夢をみる。大好きな人の声を、忘れたくない風景を、何度も脳に刻み、体にしみこませる。人気料理家が五感をまるごと使って紡ぐ、心揺さぶる濃厚エッセイ。

２月って あってないような月だけど(２月生まれの方すみません！) 今年の2月はなんだかんだバタバタしていた。急に暖かくなったと思ったら次の日にはまた寒くなって、寒暖差にぎゃあぎゃあ言っていたら、猫たちの身体にも応えていたようで実家の猫が兄妹2匹立て続けに亡くなりました。(共に16歳腎不全末期) お別れをしに実家に帰った時、実家での積読になっていたこちらをぼんやり手に取って。こんな気持ちのまま本なんて読めるのかなって思ったけど、とてもすらすらと読むことができて。火葬場でもそんなに泣かなかったのに、高山さんの文章を読んでいたら何かが爆ぜたように涙が止まらなくなって 久しぶりに自分の部屋で号泣しました。

人の心の奥底には、ビニール袋にくるまれたあるものがしまわれている。そのビニールを、針の先でチョンとつついたら、中から溶岩みたいな熱い液体がどろどろに溶け出してくる。
触ったら、火傷する。
近くにいた大事な人が、この世からいなくなるとき、誰しもが悲しみのあまりその袋をとり出して、針でついてしまう。
(p.104 触ったら、火傷する)
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高山さんが感じたままのことを素直に書き綴ってくれているので、こちらもそれを素直に感じて、素直にふふっと笑ったり、共感したり、時には涙してしまう。私の場合、心にぽっかり穴が空いていた状態だったから、よりダイレクトに伝わったのかな。あと、この本が出された頃は東日本大地震後だったこともあり、皆さんがこの本を手にする時には「ごはんをおいしく食べられるようになってますように」と締め括られていたのもちょっとホロリしました。まろくんとたんちゃんも、天国で美味しいご飯をいっぱい食べられていますように🌈ㅤㅤㅤ

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#２枚目のヘドロちゃんの章もすごく素敵
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