Reiko Lewisさんのインスタグラム写真 - (Reiko LewisInstagram)「Hawaii Hochi Column published ハワイ報知でのコラム掲載されました。雲一つない空２月のハワイは少し肌寒いくらいの日々があるが一方で空を見上げると雲一つないお天気の青空。真っ青な空を見ながら思い出すのが今から３０年も昔の話。その頃私は、仕事からのストレスそして何にもまして、仕事をしながら１０年も続けている不妊治療で肉体的にも精神的にも苦しい日々を送っていた。寒空のもと、母と二人で庭掃除をしていた時だった。折角掃き清めた庭を振り返ると、そこにはもうすでに落ち葉がひらひらと舞い落ちている。庭掃除にうんざりした私は、「はいても後から後から落ち葉が落ちてきて意味がない」というようなことをいったと思う。庭で同じように箒をもってはいていた母が「掃き清めたところに落ち葉が落ちるから、そこに風情が生まれるのよね。」といった「空も一緒、雲一つもない空は素敵だけど、面白さがない。それは人生も全く同じ」母が意識していたかどうかはわからないが、収入の安定した仕事を持ち、理解のある夫もあるのに、それ以上に多くのことを望み、長いこと経済的にも大変な不妊治療を続けていることに警鐘を鳴らしたのではと思ったのである。欲望をもつことそのものは決して悪いことではない。欲望が満たされることでより次元の高いレベルの「社会的にみとめられたい」「知識を満足させたい」「ほかの人に喜んでもらいたい」などを求めるようになるからだ。その欲がどういう質の欲なのか、自分本位の欲なのか、周りを不幸にする欲なのか、その質とその欲をかなえていく過程を考える必要があるのだと私は今になって思う。努力を懸命に続けることですべて成功していく人もいる。努力が叶わなくても最大限に努力した結果であれば、悔いのない人生が送れる。雲のある空は、あの頃の懸命に取り組んでもダメだった日々があるからこそ、いまの青空に浮かぶ雲のある空があり、それをよかったなと思える日々があるのだと思える。ハワイの空は雨が降っても美しい。雨が降っても虹がでたり、雲一つない空も、雲のある空もいつも美しいのかもしれない。ルイス玲子・ヴェンタスデザイン代表　（８０８－３５８－９１３５） CNNテレビ東京支局でシニアプロデューサー職を１６年務め渡米後インテリアデザイナーに転身。本業のインテリアデザインの仕事の傍ら茶の湯の指導にあたっている。 #hawaiihouchi #hawaiinewspaper #newspapercolumnist」2月28日 5時57分