君島良夫さんのインスタグラム写真 - (君島良夫Instagram)「「コーチングを始めて、初めて泣いた日。」  キックコーチの仕事を始めて 一番最初にパーソナルレッスンをした高校生の話。  出会った時の彼は、当時高校1年生。  キックを教えられる人を探していた、と お父様からメッセージをいただいた。  第一印象は、体が細くて大人しい男の子。  現役を退いて間もなかった僕は 彼にコーチングをするというよりは とにかく一緒にボールを蹴って、 共に汗を流した。  言葉で伝えるスキルはまだまだ未熟だった僕は 彼の本気の姿勢に応えるために、 とにかく全力で身をもってノウハウを伝えた。  高校生の夢の舞台といえば、もちろん花園。  自分の関わった選手が花園でプレーすることは、 僕のコーチキャリアの目標の一つでもあった。  彼は2年生からチームで頭角を現し、 ベンチスタートで花園の芝を踏むことになった。  試合前日の夜、彼からのメッセージ。  「花園は風が強い」 「風の日は何に気をつければいいですか」  不安な気持ちが一言一言に溢れていた。  痛いほど、気持ちがわかる。  そしてその不安で一杯のメッセージが、 僕にはとても嬉しかった。  キックコーチングはスキルを与えるだけではない。 キッカーに寄り添い、安心感を与えるもの。  試合で、練習で、 何度も孤独を味わってきたからこそ、 コーチングをする際に常々それを意識してきた。  「気にすることはない」 「練習してきた通り、足を振り抜くだけだよ」  出場時間は短かったかもしれない。 キックも満足のいくものじゃなかったかもしれない。  でも、彼にとっても、自分にとっても、 あの試合はスタートラインになった。  一年後。 彼は最高学年になり、 チームのキッカーとして花園に戻ってきた。  僕も彼の高校最後の勇姿を見届けようと 大阪へ。  あの細くて大人しかった男の子が、 超満員の花園で躍動。  正確なキックで観客を唸らせた。  その堂々たる姿に、心が震えた。 人の試合を見て、涙が出たのは初めてだった。   彼と一緒に走り回った日々を 帰りの新幹線で何度も思い返した。  恐る恐る始めたキックコーチングという仕事。 自分の仕事をこの日ほど誇らしく思ったことはない。  満員の花園で彼が決めた あの右サイドラインからのゴールキックを 僕は一生忘れないだろう。  クラウドファンディング開始まで あと5日!  #JEK #勝つためのゴールキック」1月22日 23時07分 - yosh_10

君島良夫のインスタグラム(yosh_10) - 1月22日 23時07分


「コーチングを始めて、初めて泣いた日。」

キックコーチの仕事を始めて
一番最初にパーソナルレッスンをした高校生の話。

出会った時の彼は、当時高校1年生。

キックを教えられる人を探していた、と
お父様からメッセージをいただいた。

第一印象は、体が細くて大人しい男の子。

現役を退いて間もなかった僕は
彼にコーチングをするというよりは
とにかく一緒にボールを蹴って、
共に汗を流した。

言葉で伝えるスキルはまだまだ未熟だった僕は
彼の本気の姿勢に応えるために、
とにかく全力で身をもってノウハウを伝えた。

高校生の夢の舞台といえば、もちろん花園。

自分の関わった選手が花園でプレーすることは、
僕のコーチキャリアの目標の一つでもあった。

彼は2年生からチームで頭角を現し、
ベンチスタートで花園の芝を踏むことになった。

試合前日の夜、彼からのメッセージ。

「花園は風が強い」
「風の日は何に気をつければいいですか」

不安な気持ちが一言一言に溢れていた。

痛いほど、気持ちがわかる。

そしてその不安で一杯のメッセージが、
僕にはとても嬉しかった。

キックコーチングはスキルを与えるだけではない。
キッカーに寄り添い、安心感を与えるもの。

試合で、練習で、
何度も孤独を味わってきたからこそ、
コーチングをする際に常々それを意識してきた。

「気にすることはない」
「練習してきた通り、足を振り抜くだけだよ」

出場時間は短かったかもしれない。
キックも満足のいくものじゃなかったかもしれない。

でも、彼にとっても、自分にとっても、
あの試合はスタートラインになった。

一年後。
彼は最高学年になり、
チームのキッカーとして花園に戻ってきた。

僕も彼の高校最後の勇姿を見届けようと
大阪へ。

あの細くて大人しかった男の子が、
超満員の花園で躍動。

正確なキックで観客を唸らせた。

その堂々たる姿に、心が震えた。
人の試合を見て、涙が出たのは初めてだった。 

彼と一緒に走り回った日々を
帰りの新幹線で何度も思い返した。

恐る恐る始めたキックコーチングという仕事。
自分の仕事をこの日ほど誇らしく思ったことはない。

満員の花園で彼が決めた
あの右サイドラインからのゴールキックを
僕は一生忘れないだろう。

クラウドファンディング開始まで
あと5日!

#JEK #勝つためのゴールキック


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2021/1/22

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