西野亮廣さんのインスタグラム写真 - (西野亮廣Instagram)「. . 立川志の輔師匠が肺炎で入院され、東京・パルコ劇場で予定されていた「志の輔らくご」が全公演中止になってしまったことを受けて、『映画 えんとつ町のプペル』製作委員会より応援動画を作成しました。 「がんばれ、父ちゃん!」  (※動画はプロフィール欄に添付しています)  ===  『立川志の輔が見せてくれた星』 西野亮廣  ちょうど一年前。 僕は、西麻布の鰻屋さんにいました。  『映画 えんとつ町のプペル』の背骨であるブルーノの声は、どうしても志の輔師匠にお願いしたかったのですが、なんといっても相手は落語界の至宝です。 簡単にお受けいただけないことは重々承知していましたが、スタッフがオファーを出して断られてしまったときに、一生後悔すると思ったので、僕が直接お願いすることにしました。  自分の口で想いを語り、自分の頭を下げ、それで断られたら諦めもつきます。 そんなわけで、「師匠にお願いしたいことがあります。どこかで、少しだけお時間いただけませんか?」と連絡させていただき(震えたなぁ)、西麻布の鰻屋さんに至ります。  「ちょっと緊張するんで、呑ませてもらってもいいですか?」と持ち前のアル中を発動させたのですが、呑んでも呑んでも酒が回りません。 緊張がアルコールを猛スピードで分解しちゃうもんだから、「酔った勢いでお願いする」という作戦は早々に諦めました。  なかなか本題を切り出せないまま時間だけが過ぎて、せっかく師匠のお時間をいただいているのに、このままだと何の会だかわかりません。 自分の中で「次の一杯を呑んだら、話を切り出すぞ」と締め切りを設け、呑み終わりと同時に「エイヤ!」と話を切り出してみました。  今、『えんとつ町のプペル』という映画を作っていること。 それが、星を知らない町で、それでも星を信じる少年の物語であるということ。 その少年に、星の存在をほのめかした父親がいること。  その父親のモデルが志の輔師匠であること。  テレビの世界から飛び出すことを決めたあの日、パルコ劇場で観た『志の輔らくご』で、たくさん笑って、その帰り道に涙が止まらなくなったこと。  ここに至るまでのことを正直に全て話して、最後に「ブルーノ役は、志の輔師匠しか考えられません。どうか、お願いします」と頭を下げました。  その直後、「なんだ、そんなことかぁ。俺、今日、なんか怒られるんだと思ってたよ〜」と志の輔師匠が笑いました。 わかっています。覚悟を振り絞った後輩の緊張を解く為に、笑い事にしてくださったのです。 優しいな、ホントに。  「西野君の想いは十分すぎるほど伝わったよ。こうしてキチンと話してくれて、ありがとう」という前置きの後、志の輔師匠が言いました。  「なんてったって、声優の経験がほとんどないもんですから、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、力一杯やらせていただきます。そのかわり、この話を引き受ける上で、条件が一つだけあります」  どれだけ厳しい条件を出されようとも応える覚悟はできている僕に、志の輔師匠が言いました。  「僕は西野君よりもずっとずっと先輩だから、キミがアフレコの現場で僕に気を遣ってしまうことがあるかもしれません。だけど、『えんとつ町のプペル』はキミと、キミの挑戦を支えてくれた方々が、何年も何年も大切に育ててきた作品です。だからどうか、僕の声が至らなかったら、一切の遠慮を捨て、キミの納得がいくまで、何度でもやり直してください」  約束どおり、アフレコは納得がいくまでトコトンやらせていただきました。 夢を見させてくれた恩人と真正面から向き合えたその時間と、そうして完成した『映画 えんとつ町のプペル』は僕の宝物です。  師匠。 ゆっくり休まれてください。 ずっと待っています。 そして、また、あの落語が観たいです。」1月13日 6時53分 - japanesehandsome

西野亮廣のインスタグラム(japanesehandsome) - 1月13日 06時53分


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立川志の輔師匠が肺炎で入院され、東京・パルコ劇場で予定されていた「志の輔らくご」が全公演中止になってしまったことを受けて、『映画 えんとつ町のプペル』製作委員会より応援動画を作成しました。
「がんばれ、父ちゃん!」

(※動画はプロフィール欄に添付しています)

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『立川志の輔が見せてくれた星』 西野亮廣

ちょうど一年前。
僕は、西麻布の鰻屋さんにいました。

『映画 えんとつ町のプペル』の背骨であるブルーノの声は、どうしても志の輔師匠にお願いしたかったのですが、なんといっても相手は落語界の至宝です。
簡単にお受けいただけないことは重々承知していましたが、スタッフがオファーを出して断られてしまったときに、一生後悔すると思ったので、僕が直接お願いすることにしました。

自分の口で想いを語り、自分の頭を下げ、それで断られたら諦めもつきます。
そんなわけで、「師匠にお願いしたいことがあります。どこかで、少しだけお時間いただけませんか?」と連絡させていただき(震えたなぁ)、西麻布の鰻屋さんに至ります。

「ちょっと緊張するんで、呑ませてもらってもいいですか?」と持ち前のアル中を発動させたのですが、呑んでも呑んでも酒が回りません。
緊張がアルコールを猛スピードで分解しちゃうもんだから、「酔った勢いでお願いする」という作戦は早々に諦めました。

なかなか本題を切り出せないまま時間だけが過ぎて、せっかく師匠のお時間をいただいているのに、このままだと何の会だかわかりません。
自分の中で「次の一杯を呑んだら、話を切り出すぞ」と締め切りを設け、呑み終わりと同時に「エイヤ!」と話を切り出してみました。

今、『えんとつ町のプペル』という映画を作っていること。
それが、星を知らない町で、それでも星を信じる少年の物語であるということ。
その少年に、星の存在をほのめかした父親がいること。

その父親のモデルが志の輔師匠であること。

テレビの世界から飛び出すことを決めたあの日、パルコ劇場で観た『志の輔らくご』で、たくさん笑って、その帰り道に涙が止まらなくなったこと。

ここに至るまでのことを正直に全て話して、最後に「ブルーノ役は、志の輔師匠しか考えられません。どうか、お願いします」と頭を下げました。

その直後、「なんだ、そんなことかぁ。俺、今日、なんか怒られるんだと思ってたよ〜」と志の輔師匠が笑いました。
わかっています。覚悟を振り絞った後輩の緊張を解く為に、笑い事にしてくださったのです。
優しいな、ホントに。

「西野君の想いは十分すぎるほど伝わったよ。こうしてキチンと話してくれて、ありがとう」という前置きの後、志の輔師匠が言いました。

「なんてったって、声優の経験がほとんどないもんですから、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、力一杯やらせていただきます。そのかわり、この話を引き受ける上で、条件が一つだけあります」

どれだけ厳しい条件を出されようとも応える覚悟はできている僕に、志の輔師匠が言いました。

「僕は西野君よりもずっとずっと先輩だから、キミがアフレコの現場で僕に気を遣ってしまうことがあるかもしれません。だけど、『えんとつ町のプペル』はキミと、キミの挑戦を支えてくれた方々が、何年も何年も大切に育ててきた作品です。だからどうか、僕の声が至らなかったら、一切の遠慮を捨て、キミの納得がいくまで、何度でもやり直してください」

約束どおり、アフレコは納得がいくまでトコトンやらせていただきました。
夢を見させてくれた恩人と真正面から向き合えたその時間と、そうして完成した『映画 えんとつ町のプペル』は僕の宝物です。

師匠。
ゆっくり休まれてください。
ずっと待っています。
そして、また、あの落語が観たいです。


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2021/1/13

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