笠井信輔のインスタグラム(shinsuke.kasai) - 1月10日 12時19分

2度目の緊急事態宣言が発令されて、医療関係の方々、飲食関係の方々など、皆さん本当に大変な思いをされていると思います

観客数を50%にするという要請をされた演劇界・劇場は、急遽様々な対応をとっています

宝塚歌劇団や歌舞伎座など
上演を夜8時までに終わらせる劇場が増えてきました

宝塚歌劇は、
18時半の夜公演が15時半に
13時半からの昼の部の公演も
午前11時からに、と、
繰り上げを発表しています

自分は昼公演だからと安心してはいけません

チケットに記載してある時間を目指して劇場に行くと
もう終わっていたということが起きかねません
エンタメのチケットを既に取っている方は
直前に必ず再確認が必要ですね

また、座席数を『50％にしてほしい』という国からの要請については
その判断は各劇場に任されているため
そのまま100%の座席数というところもあります

緊急事態宣言発令のまさにその日に初日を迎えた
大竹しのぶさん主演の
「フェードル」を上演する
シアターコクーンの判断には驚きました

チケットがほぼ完売だったのに
3週間近いすべての公演のチケットの払い戻しを行う決定をし
自主的な判断で半分の座席数だけ昨日（9日）から再販売を始めたのです

前回の緊急事態宣言のときにはほぼ全ての演劇が上演中止となりました
観る側の私でも、
エンタメが殺されていくような気持ちになり悲しかったです

しかし今回はしっかりと感染予防をした上で
上演を続けると言う劇場が多いようです

たしかに劇場の感染予防対策は進んでいると感じていますし
役者やスタッフのみなさんは何度も何度もPCR検査をし
本当に苦労して本番を迎えています
気を抜くといつ中止になるかわからない緊張感の中で、
真剣に、エンターテインメントを伝えようと
苦闘しています

最初の緊急事態宣言で公演が中止になり、
やっと再開された宝塚歌劇を妻が観劇した時
『誰ひとり話さず、しんとしたロビーや客席の静けさに
【この演劇を守りたい】という観る側の気持ちが切ないほど伝わって心が震えた』
と、言っていましたが
本当に、エンタメを守るのは観客の意識であるとも感じます

マスク着用は当然ですが
とにかく客席やロビーで大きな声でペチャクチャとおしゃべりしない
俳優の出待ちをしない、
観劇後の食事を控えるとか
方法がいろいろあると思います

今日上演されたある舞台では
主演の俳優さんが、
「今日ご覧くださったみなさんは、帰ったら家族に怒られるかもしれません、ごめんなさい」
と謝ったあと、
深い感謝の気持ちを口にして、観客に手を合わせていた
といいます
大変な時代になったと痛感します

何とかみんなで意識して、知恵をしぼって感染を防ぎ、
心を潤すエンターテインメントを
良い形で守り楽しめるように！…と
切に願います

新しい日常の中でのエンタメ、
作る人も観る人も
頑張っていきましょう！

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