Harper's BAZAAR Japanのインスタグラム(harpersbazaarjapan) - 1月7日 20時16分

本はいつもそばにいた【都甲幸治さん編】
人生には物語の力が必要だ。本に共感し、救われ、揺らぐ価値観が定まる経験をしたことがあるだろう。今回は翻訳家で早稲田大学文学学術院教授である都甲幸治さんが5冊を紹介。お家時間のお供に、ぜひ手にとってみて。

1 『長くつ下のピッピ』 
アストリッド・リンド グレーン著　大塚勇三訳

町の「ごたごた荘」に帰ってきた赤毛の女の子ピッピ。自由奔放に育った彼女に周囲は振り回されるが、根は真っすぐなピッピに友達も集まり冒険が始まる。児童文学の大家の代表作。（岩波少年文庫）

2 『星の王子さま』
サン=テグジュペリ著　内藤濯

砂漠に不時着したぼくは王子さまと出会う。別の星からきて孤独だった王子さまは、遊びに誘ったキツネから仲良くなることの意味を教えられる。世界的ロングセラーで日本語の訳本も豊富。（岩波文庫）

3 『海底二万海里』
ジュール・ヴェルヌ著　清水正和訳

謎の巨大生物を調査中だったアロナックス博士たちだが、逆に襲われ、それが潜水艦ノーチラス号だったことが判明。艦のネモ船長に助けられてともに海底を旅するが…。想像力を刺激する海洋冒険譚。（福音館書店）

4 『チョコレート工場の秘密』
ロアルド・ダール著　田村隆一訳

映画化もされた児童文学の名作。貧しいチャーリー少年が住む町にある謎のチョコレート工場。ある時工場内を見学できるチケットを引き当て、入ってみるとそこには奇想天外な世界が広がっていた。（評論社）

5 『風の歌を聴け』
村上春樹著

鼠3部作の第1作。1970年夏、大学生の僕は故郷の港町に帰省して、地元の友人“鼠”とバーで語り合い、酔った女の子を介抱し、レコードを聴く。青春のひとときを小気味のいいドライな語り口で綴った、著者のデビュー作。（講談社文庫）

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