HOUYHNHNM／フイナムのインスタグラム(houyhnhnm_official) - 12月13日 12時33分

インスタ連載
【フイナム・ファッションディレクター M の私的スタンダード】Vol.03
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ファッションをこよなく愛するフイナムの編集担当・村松が私物や気になるものを不定期でアップする連載。今回はアメリカで買ったスーベニアTシャツです。
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11月の大統領選が注目を集めたアメリカ。報道される現地の様子を見ていると、人々の異様な盛り上がりが国民全員参加のフェス的な感じに思えてちょっと羨ましくもありました。投票権を持たない自分ですら、候補者2人のことをあれこれ調べ、開票速報を固唾を呑んで見守っていました。

そもそも考えてみるとぼくがアメリカに興味を持ったのは高校生の時。音楽好きの友達が教えてくれたバンド、ザ・ストロークスを通じてでした。このバンドの話をさせてもらうと、音楽はもちろん、5人のメンバーの一見無頓着なファッションが震えるほど格好良かった。中でも個人的な推しはギターのニック・ヴァレンシ。古着のテーラードジャケットにTシャツ、穴のあいたリーバイスの606、そこにハイカットのオールスター、10代終わりから20代のぼくはグランジやパンクとも違う彼のスタイルを真似していたんです。ザ・ストロークスをきっかけにハマっていったこの国のカルチャーは服、音楽、映画、写真…どれを取っても奥深く、アメリカという国の偉大さを感じました。

いつか彼の地に行きたいと思いはじめ、念願叶ったのは30代も後半に差しかかった去年7月。出張でサンフランシスコとヨセミテに行きました。はじめてのアメリカはまず人とクルマのデカさに驚き、東京とは違う日の光、乾燥した空気、深すぎる空の青さに感動。ロードサイドの夕暮れはウィリアム・エグルストンやスティーブン・ショアの写真集で見たランドスケープのようでした。

道中、ヨセミテのスーベニアショップで買ったのが、このTシャツです。グレイシャーポイントから狙ったハーフドームの写真をプリントしたもので、ボディにギルダンを選んでいるところも何かアメリカっぽくて良い感じ。ちなみに2枚目の写真はぼくが同じ場所から撮ったものです。

あぁ、またアメリカ行きたいなぁ。今度は絶対ニューヨーク。クライアントの皆さま、コロナが落ち着いたらぼくを連れて行って下さい。良い記事つくりますので！（笑）

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