eclat.magazineのインスタグラム(eclat.magazine) - 12月4日 12時17分

12月1日に発売となりました『エクラ』2021年1月号。今年も特別付録として山本容子さんの銅版画カレンダーがついています✨

表紙のかわいいロバは、スペインのノーベル賞詩人フアン・ラモン・ヒメネスの散文詩、『プラテーロとわたし』に登場するプラテーロ。故郷でロバとともに過ごす日々の中で心が癒される過程を綴ったこの詩には、日本人の感性にも通じる自然観や生き物への優しいまなざしがあふれています。

130を超える詩のうち、山本さんが銅版画を制作したのは28篇です。これは、イタリアのマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコが、詩の朗読とギターのために作った曲集に沿ったもの。曲集はメゾソプラノ歌手の波多野睦美さんとギタリストの大萩康司さんによって全曲日本語で録音され、キングインターナショナルより素敵なCDが発売中です。

そして、波多野さんが音楽に合わせるために自ら手がけた訳詩と山本さんのキャンバス刷りの銅版画28作が収められているのが、『詩画集 プラテーロとわたし』(理論社刊)。今回はこちらの本から14点を掲載しました。絵と詩を眺めながら、耳でも聴くという体験はとても贅沢です。

「ウイルス問題でまだまだ不安な日々は続きそうですが、このカレンダーがふとした安らぎのきっかけになってくれれば」と山本容子さん。大地の色にも太陽の色に通じる、この明るくあたたかなオレンジの銅版画の世界をぜひご自宅にお迎えください。
（編集B）
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