井上紗希のインスタグラム(peppe718) - 10月29日 00時51分

大切にしたいって一方通行


今日は久しぶりに仕事が遅くならなかったので
家の周りをぼーっと歩いていたら
岩が積み重なった足元にミミズを見つけて
ゾッとした。

小さいころは、虫に抵抗なんて全然なくて
ダンゴムシやミミズを捕まえては
嫌がる大人の人にわざと触らせに
持っていってたくらい。

関係ないけどザリガニをめちゃくちゃ釣って(40匹くらい？)全部家に持って帰って
ママを幻滅させたことがある。
因みに家の周りとベランダに置いていたんだと思う。

いつも通り、小学校が終わって
すぐにランドセルを置いて公園に
向かっていた時
大好きだったミミズを見つけた。

どこにでもいるミミズなのに
ペットを飼う時に運命を感じるように
そのミミズに運命を感じて
すぐに手のひらに乗せ、愛おしく眺めていた。

「鬼ごっこしよー」

友達に誘われ、ミミズが逃げないように
また会えるように…
離れない方法を迷っていた私は
どこかに隠そうと決め
近くにあった大きな岩を見つけ、ミミズに岩を被せた。

よし、これでまた会いに来れる！


鬼ごっこしながら、またミミズと早く会いたいなぁって頭の中はそのミミズの事だらけだった。

友達と走り回って遊び疲れた頃
17時のチャイムが夕暮れとともに
子供たちへの帰りの時間を知らせた。

人が散っていく中、会うのを心底
楽しみにしていたミミズに会いにいったら
ぐったり弱ってしまった姿の
ミミズがいた。

それを見た時、悲しくて悲しくて
でもどうしようもなくて
そこでうずくまったまま大泣きした。

あんなに大切にしようとしていたのに
求められていない大切の仕方をしてしまうと
ただの気づけた加害者になることを
その時に強く思った。

大人になって、今、大切な人を大切にする
やり方もお互いを尊重する考えも知ったと
思っているけど
落ち着いて考えてみると
その大切の仕方は一方通行ではないか？
と自分自身に問いただしては
同じ過ちはしないと強く誓うようにしている。

大切にしたい　って思いだけじゃ　
その人を求めてないような形で
傷つけ傷つくこともあるんだよって。

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