The Fashion Postのインスタグラム(tfpjp) - 10月7日 19時32分
#portraits Maiko Kurogouchi
『「窓にカーテンを選ぶように、生地を選びました」 黒河内真衣子』
― 今シーズンの制作過程は、いつもとだいぶ違ったのでは?
こんなにゆっくりとした日々が送れたのは初めてかもしれません。移動しないって、健康的なんだなと気づきました。出張はできないけれど、やっぱり工場とは直接話したいので、オンラインでミーティングをしていました。年配の方が多いので、接続するまでに30分かかったり、「おお!これが噂のオンライン会議か!」と感動されたり (笑)。心温まる時間をたくさん過ごしました。
― 工場はこれまでも付き合いのあるところと一緒に?
そうですね。ずっとご一緒しているところもあれば、シーズンによってはご縁がなかったり、初めてお取り組みするところもあります。1着の中に何社も関わっていて、多いシーズンだと100社くらい。モノができるまでの時間を噛み締めながら、長くお客さんにも愛してもらえる 1着を作りたい。その願いは、今シーズンも変わりません。
― テーマは “Window (窓)”。旅ができなくなって、家で過ごす中でのインスピレーションだったのですか?
窓でいこうと決めたのはコロナ前でした。窓についての文献をリサーチしたりしている最中、強制的に家にいなければいけない生活へと急に環境が変わりました。で、そこにも窓があった。春から夏へ、ちょうど季節が変わる穏やかな気候の時期でした。家でゆっくり過ごしながら、風を孕んで揺れるカーテンを眺めるうち、いろいろ妄想が広がっていきました。
― 窓あるところに、カーテンありですね。
思うにカーテンって、引っ越してきたら最初に決めるもの。そして引っ越した後は忘れられていく。廃墟にもカーテンだけ残されていたりしますよね、織りや染色では表現できない、そこに住んでいた人の記憶の色をしていて。そういう服が作れたらいいな、と。
📷 Yuichiro Noda
interview & text: Miwa Goroku
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2020/10/7