信國太志のインスタグラム(taishinobukuni) - 10月1日 10時02分

“Your Brooks Brothers suit won’t cut it in these circles,”
話題のTenetの劇中、マイケルケインは主人公に
"君のブルックスのスーツは我々の仲間には馴染まない。テーラーを紹介しようか？"
と言います。
これは一切ユーモアがない作品の中、監督からのマイケルケインの英国的スノッブさへのオマージュのように出てくる会話でブルックスをディスる意図でなければ僕がここに引用するのもそのような意図ではありません(関係者諸氏どうかお気を悪くなされぬよう)。
面白いことに主人公が実際に着てるのはブルックスでない上に劇中の全スーツが個々に異なるテーラーに仕立てられ、既存のブランドの既製服は一切ないそう。
また、この会話の次のシークエンスから主人公のスーツはより良く見えるものに変わるべく、先の会話のシーンでは、凄く良いわけではないけど、かといってドナルド・トランプのようにはだらしなくならない衣装を計算して仕立てたのだとか。
ちなみに参考にしたのは007ですが、ショーンコネリーではなくロジャームーアだとは衣装デザイナーの弁。
また身代わりシーンを演じるスタントマン用には全く同じ物をスタントマンに合わせて作ったとか。
ちょっとネタバレ感ありますがストーリーの複雑さを追うのに忙しく衣装には目がいかないでしょうからこれくらいの情報は事前にインプットしといた方が面白いし、難解さに二度目を観る方もそのような視点で御覧になられたら面白いかと。#tenet #suits

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