小見山峻さんのインスタグラム写真 - (小見山峻Instagram)「. 「目的」について . つくづく、「目的」が無い行動に対して世の中の感覚は手厳しいなと思います。 何となく考えさせられたきっかけは職務質問された時。ジョギングでグルグル周るのは特に怪しくなくても、行き先も決めずダラダラと散歩するのはどうやら目につくみたいで、呼び止められて歩いている目的を聞かれることがあります。僕の見た目の問題もあるのかもしれませんが…。警察官でなくても、当てもなく散歩しているという話をすると「何が楽しいの?」と言われてしまうことは結構あります。歩くからには行き先という「目的」が付随するのが当然という考えがあって、歩くという「手段」だけが自然発生することは理解しづらいのかもしれません。 散歩を例に挙げてしまうと、目的が無くても散歩くらいするよ、という方も勿論沢山いると思います。ただ、これが気軽にとれない「手段」になってくると着実に「目的」の必要性が増してゆきます。外国に着くと、空港で必ず入国する目的を聞かれますよね。建前やセキュリティの必要性から聞かれていることは十分わかるのですが、裏返してみると「目的」なしに海外に行くなんてありえない、という常識があって。例えば本当に目的もなく、散歩の延長線でそのまま海外に行ったとして。入国の際は観光だかなんだかで理由をでっちあげるでしょう。入国審査で目的を聞かれて「特にない」と言い切って入れてくれる国はない、あったとしても限りなく少ないと思います。 . 海外渡航の審査は極論だとして、電車に乗る、買い物をする、進学する、企業する…、何にしても「目的」の必要性はついてまわります。ややこしい。もちろん、目的があってそれを達成したくて手段を用意してゆくことは人生においてとても大切なことだと思います。むしろ、「成功する為に動く」という資本主義の根源のような見方をすれば、それが全てであり主軸でしよう。 そう考えると、「目的」のない行動が軽視されるのは、経済的な生産性が無い、もしくはあまり見込めないからなのかもしれません。一日が二十四時間しかないのに、皆な有用に時間をやりくりして生活しているのに、という考えが根付いてしまったからのような気がします。 たまに、学生の方から、「やりたいことがみつからない」や、「何をしたいかがわからない」といったご質問を受けることがあります。この質問が発生するということは、「やりたいこと(目的)がない」=「良くない状態」という社会通念が出来上がってしまった弊害な気がします。 写真を撮っていても、「なぜ撮ったのか」、「なぜこのアウトプットになったのか」という「目的」の追求はついて周ります。そう聞かれると困ることが多いのですが、全て理由がありませんと答えるわけにもいかないので、入国審査の例のようにそれっぽい理由を見つけたりします。もちろん目的があって撮った写真もあるけれど、必ずしもそればかりではなく、目的を欠いた行動の結果でもあるワケです。 . だんだん愚痴っぽくなってしまいましたが、とにかく、人間社会がたまたま「目的の無い行動アレルギー」を発症しているのが当たり前な世の中というだけであって、「目的」を欠くことは悪ではないと思っているんだ、と言いたいのです。 そして、目的が無い状態というのは、自分がフラットでいられる貴重な状態だと思います。目的がないから気づけることが沢山あって。目的がないまま歩いているからこそ、道端の小さな異変に気がつくこともできるのではないかと。駅まで向かう道中の徒歩であれば、見落としていたようなものなんかに。確かに、生産性は見込めないし、大きな遠回りにはなると思いますが、そこで見つけてきたものが無ければ今の自分はなかったなと思うことが多いんです。僕はこの、目的が無い状態とその時に不意に飛び込んでくるものが大好きなので、生活の中で「目的」の所要量を最小限にするようにしています。 だから、目的がないことに悩んでいる人は、その状況をラッキーなことだと思ってフラットに楽しんでいければ良いのではないか、なんて考え方で生きていきたいです。もちろん経済的な状況や時間の制約もあるので、全部が全部そうとは言い切れませんが…。 ただし、「目的」も「行動」もどっちも落としてしまうと何も発生しなくなってしまいます。「目的」がないと動きづらい人も多いとは思いますが、「目的」がない時こそ「行動」してみるべきなんじゃないかと。 . 思ったことをダラダラ書いたつもりが、結果的に説教臭くなってしまった。嫌だなぁ、偉そうに言える立場じゃないのに。 そしてたぶん、インスタグラムってこうゆう場ではないですね。 なにか別で書く場所考えようかな。」8月29日 22時35分 - shun_komiyama

小見山峻のインスタグラム(shun_komiyama) - 8月29日 22時35分


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「目的」について
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つくづく、「目的」が無い行動に対して世の中の感覚は手厳しいなと思います。
何となく考えさせられたきっかけは職務質問された時。ジョギングでグルグル周るのは特に怪しくなくても、行き先も決めずダラダラと散歩するのはどうやら目につくみたいで、呼び止められて歩いている目的を聞かれることがあります。僕の見た目の問題もあるのかもしれませんが…。警察官でなくても、当てもなく散歩しているという話をすると「何が楽しいの?」と言われてしまうことは結構あります。歩くからには行き先という「目的」が付随するのが当然という考えがあって、歩くという「手段」だけが自然発生することは理解しづらいのかもしれません。
散歩を例に挙げてしまうと、目的が無くても散歩くらいするよ、という方も勿論沢山いると思います。ただ、これが気軽にとれない「手段」になってくると着実に「目的」の必要性が増してゆきます。外国に着くと、空港で必ず入国する目的を聞かれますよね。建前やセキュリティの必要性から聞かれていることは十分わかるのですが、裏返してみると「目的」なしに海外に行くなんてありえない、という常識があって。例えば本当に目的もなく、散歩の延長線でそのまま海外に行ったとして。入国の際は観光だかなんだかで理由をでっちあげるでしょう。入国審査で目的を聞かれて「特にない」と言い切って入れてくれる国はない、あったとしても限りなく少ないと思います。
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海外渡航の審査は極論だとして、電車に乗る、買い物をする、進学する、企業する…、何にしても「目的」の必要性はついてまわります。ややこしい。もちろん、目的があってそれを達成したくて手段を用意してゆくことは人生においてとても大切なことだと思います。むしろ、「成功する為に動く」という資本主義の根源のような見方をすれば、それが全てであり主軸でしよう。
そう考えると、「目的」のない行動が軽視されるのは、経済的な生産性が無い、もしくはあまり見込めないからなのかもしれません。一日が二十四時間しかないのに、皆な有用に時間をやりくりして生活しているのに、という考えが根付いてしまったからのような気がします。
たまに、学生の方から、「やりたいことがみつからない」や、「何をしたいかがわからない」といったご質問を受けることがあります。この質問が発生するということは、「やりたいこと(目的)がない」=「良くない状態」という社会通念が出来上がってしまった弊害な気がします。
写真を撮っていても、「なぜ撮ったのか」、「なぜこのアウトプットになったのか」という「目的」の追求はついて周ります。そう聞かれると困ることが多いのですが、全て理由がありませんと答えるわけにもいかないので、入国審査の例のようにそれっぽい理由を見つけたりします。もちろん目的があって撮った写真もあるけれど、必ずしもそればかりではなく、目的を欠いた行動の結果でもあるワケです。
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だんだん愚痴っぽくなってしまいましたが、とにかく、人間社会がたまたま「目的の無い行動アレルギー」を発症しているのが当たり前な世の中というだけであって、「目的」を欠くことは悪ではないと思っているんだ、と言いたいのです。
そして、目的が無い状態というのは、自分がフラットでいられる貴重な状態だと思います。目的がないから気づけることが沢山あって。目的がないまま歩いているからこそ、道端の小さな異変に気がつくこともできるのではないかと。駅まで向かう道中の徒歩であれば、見落としていたようなものなんかに。確かに、生産性は見込めないし、大きな遠回りにはなると思いますが、そこで見つけてきたものが無ければ今の自分はなかったなと思うことが多いんです。僕はこの、目的が無い状態とその時に不意に飛び込んでくるものが大好きなので、生活の中で「目的」の所要量を最小限にするようにしています。
だから、目的がないことに悩んでいる人は、その状況をラッキーなことだと思ってフラットに楽しんでいければ良いのではないか、なんて考え方で生きていきたいです。もちろん経済的な状況や時間の制約もあるので、全部が全部そうとは言い切れませんが…。
ただし、「目的」も「行動」もどっちも落としてしまうと何も発生しなくなってしまいます。「目的」がないと動きづらい人も多いとは思いますが、「目的」がない時こそ「行動」してみるべきなんじゃないかと。
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思ったことをダラダラ書いたつもりが、結果的に説教臭くなってしまった。嫌だなぁ、偉そうに言える立場じゃないのに。
そしてたぶん、インスタグラムってこうゆう場ではないですね。
なにか別で書く場所考えようかな。


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2020/8/29

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