阿部晋也さんのインスタグラム写真 - (阿部晋也Instagram)「安倍晋三首相が潰瘍性大腸炎の再燃によって辞意表明されました。安倍首相は歴代最長の首相在任期間となり、その重責により大変なストレスをお抱えだったのではないかと思います。本当にお疲れ様でした。潰瘍性大腸炎を患い、再燃の身体的・精神的な苦痛を身をもって知る者としては、勝手にシンパシーを感じてしまいます。報道によると、現在は薬が効いているとのことですので、今後はゆっくり療養されて寛解維持されることをお祈りいたします。普段は政治的なお題や政治家の発言には全く触れませんが、今回は首相辞任に際して一つだけ見過ごせない発言が報道されていましたので意見させていただきます。国指定の難病の再燃によって辞意を表明した首相に対し、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」と発言された方がいらっしゃるようで。話の流れから切り取られた一部分かと思いきや、思いっきりこのままのようですね。正直そりゃないだろうと思いました。一国の首相にとって、大事じゃない時なんてある訳も無く、体を壊す癖？？ってなんだ？と思いますし、そもそも潰瘍性大腸炎は病状のコントロールが難しく、なんとかコントロールしようと医師達と色々な治療に取り組んだ結果、激務の中も今まで寛解状態を維持してこられたのではないかと思います。僕も、大事なシーズン直前にこの病気を発症し、長い期間チームに合流出来ず、各方面に大変ご迷惑をかけたと思っています。しかし、必死でリハビリに取り組み、主治医にお願いしてなんとかシーズンを戦い切れるよう薬の調整をしてもらい、日本選手権ではプレーオフ前から下血が始まってしまい再燃の兆候がありましたが、なんとしても勝ちたいという気持ちで、頼むから決勝が終わるまではなんとかもってくれと願いながらプレーし、チームは優勝出来ました。しかしその直後に再燃してしまい、長期の入院生活を送ることになってしまいました。安倍首相及び党に向けて発信されたであろうこの発言は、同じ病気を患う僕自身に向けられた非難の言葉のように聞こえましたし、食事制限や適切な治療を受けていても病状をコントロールすることが極めて難しいこの病気に罹患し、闘病生活を送りながら仕事や学業に必死で取り組んでいる多くの人々に対して差別的な言葉のように聞こえます。その後、ご当人は配慮が足りなかったとお詫びされたようですが…。僕自身、病気と戦っている真っ最中ではありますが、今後も負けないように努力していきますし、ご自身やご家族がご病気で苦しんでいらっしゃる方々にとってほんの少しでも勇気づけられる存在になりたいと思っています。写真は病気発症前の僕と、再燃後の僕です。 1年ちょっとで30kgくらい減っています。再燃中の痛みと絶望感は思い出したくもありません。とても辛い病気です。と言うより、どんな病気でも病気に罹るというのは身体的にも精神的にもとても辛いことだと思います。支える家族・周囲の人々も本当に大変です。普段から僕を応援してくれて、温かく見守ってくださる皆さんにとっては今さらなことだと思いますが、近年増えている潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患患者やその他の病気に罹患している方々へのご理解とほんの少しの思いやりを持っていただけたら、とても嬉しいです。この件については以上で終わりにします。僕は引き続き競技活動を頑張ります。あと、パン投稿も続けます🍞笑 #潰瘍性大腸炎 #uc #ulcerativecolitis #炎症性腸疾患 #ibd #inflammatoryboweldisease」8月29日 9時06分