ディーン・フジオカのインスタグラム(tfjok) - 8月14日 12時54分

「特攻隊のパイロットだったおじいちゃんの形見」
その言葉と共に手渡された刀。

出撃前に終戦を迎えたことで生き延びた祖父は、その後の人生で祖母に出会い、母が生まれ父と出会い、そして私が生まれた。

とにかく元気で、優しくて、一緒にいて楽しかった思い出ばかりの祖父だった。
福島に帰る度に、長旅でお腹が空いてるでだろう孫の為を思って鰹節をたくさん削って待っていてくれた。
目の前でご飯の上に鰹節をまぶして、醤油を少しだけかけて、お腹いっぱい食べさせてくれた。
別れ際にはいつも泣いてしまう涙もろい人でもあった。
祖父は私が10歳の時に死んだ。

このご時世で、このタイミングで、形見を受け取った事も何かの縁だろう。
今までお盆ってモノをこんなに意識した夏はなかったかもしれない。
当時祖父はどんな思いで神風特攻隊に「志願」したのだろうか。
自分がいなくなった後の未来に何を願い、何を託そうとしたのか。
そんなこと考える余裕すらあったのか、なかったのか。

私のキャリアにおいて初の自主企画映画の撮影がもうすぐ始まる。
オリジナル脚本の作品を成立させるって本当に一筋縄では行かないんですね。
ここに至るまでの約1年半の間にもドラマがありました。

「我々個々人の命は、各自が使用する言語OSにとっての乗り物でしかない」
そう仮定した上で「暴力」というテーマに全身でぶつかっていったら、一体どんな物語が生まれるのか。

合戦を目前にして、これが武者震いってやつか。

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