林信行さんのインスタグラム写真 - (林信行Instagram)「嗅覚や触覚も楽しませてくれる展覧会は今日が最終日です!  「 #廣瀬智央 #地球はレモンのように青い 」 #アーツ前橋  千葉英寿さん、高山夏希さんとの合計3人で連休前に見に行ったものの予定が詰まりすぎて書くのが今日になってしまいました。  作家の廣瀬智央さんとはミラノで出会った。ミラノデザインウィーク期間中、安西洋之さんお勧めのカラブリア料理店、DONGIOにアーティストの友達を連れて行くと連れてこられたのが廣瀬さんだった。 その後、別府のアートイベント「混浴温泉世界」を見に行った時、廣瀬さんにツイッターで、自分も作品を出品していると見に行ってみたのが最初の作品。アーツ前橋のメインの展示は廣瀬さんの代表作とも言えるイタリア、ソレントのレモンを数万個並べ、日常のなんでもないようなものの中にも豊かさを見出す「レモンプロジェクト」だけれど、私が初めて見た作品は、大分用の特別バージョン「かぼすプロジェクト」だった。別府の元置屋の1階には花魁を感じさせる赤いなんだったかも敷き詰められていた。  その後、東京タワーの下で開催されていた写真展で、小山登美夫ギャラリーに飾られていた空の写真に目が止まった。作者を見ると廣瀬さんだった。  この空の写真の作品のシリーズも、今回の展覧会の最後と、アーツ前橋の建物の一番てっぺんに、そして前橋内のいくつかの施設に掲げられている。  この空の写真を見た時、私の頭に浮かんだのは東京タワーのときも、今回も、John LennonのImagineの「Above Us Only Sky(頭上にはただ空があるだけ)」の歌詞。われわれは2回同じ空を見ることはないが、それでいて空は世界でつながっている。だから、私は夕陽写真など、空の写真を撮るのが好きなのだと思うが、故郷、日本を離れイタリアで活躍する廣瀬さんも同じ気持ちではないかと思った。  展覧会、なんといっても主役はレモンで、レモンプロジェクトの展示は、別の企画展をしている1階の無料エリアからも見下ろすことができる。訪問したのが展示の後半だったので、痛んでしまったレモンは除けられたという。2度同じ空をみることがないのと同じように、たとえ何回か展覧会に足を運んでいても、このレモンの海も、2度、同じものを見ることはなかったのかも知れない。  他にもお札から、ハーレクインロマンスからなんでもかんでも家の形にしてしまっている作品群が、身の回りにころがっているありふれたものに想像力を働かせて夢を投影していた子供の頃を思い出させる。  辛子から石鹸、さまざまな物の匂いを楽しむ作品も楽しい。  だが、別府や、渋谷ヒカリエ時代の小山登美夫ギャラリーで見た展覧会もそうだが、廣瀬さんの作品は作品のキャプション(説明書き)だったり、見逃してしまいがちなところに細かい細工が仕込んであるのが、まるで隠れん坊をしているようで楽しい。  長身の廣瀬さんが、背をかがめて、こんな小さなところにも仕込みをしている姿を想像して、どこか哀らしくてクスっとしてしまうところがある。  廣瀬さんの作品とはいつも、思いがけないところで出会う。  次は、どこで出会えるのか、また楽しみにしようと思う。」7月25日 2時16分 - nobihaya

林信行のインスタグラム(nobihaya) - 7月25日 02時16分



ロブソンコーヒー アーツ前橋店 - Instagrammers Gourmet


嗅覚や触覚も楽しませてくれる展覧会は今日が最終日です!

#廣瀬智央 #地球はレモンのように青い
#アーツ前橋

千葉英寿さん、高山夏希さんとの合計3人で連休前に見に行ったものの予定が詰まりすぎて書くのが今日になってしまいました。

作家の廣瀬智央さんとはミラノで出会った。ミラノデザインウィーク期間中、安西洋之さんお勧めのカラブリア料理店、DONGIOにアーティストの友達を連れて行くと連れてこられたのが廣瀬さんだった。
その後、別府のアートイベント「混浴温泉世界」を見に行った時、廣瀬さんにツイッターで、自分も作品を出品していると見に行ってみたのが最初の作品。アーツ前橋のメインの展示は廣瀬さんの代表作とも言えるイタリア、ソレントのレモンを数万個並べ、日常のなんでもないようなものの中にも豊かさを見出す「レモンプロジェクト」だけれど、私が初めて見た作品は、大分用の特別バージョン「かぼすプロジェクト」だった。別府の元置屋の1階には花魁を感じさせる赤いなんだったかも敷き詰められていた。
 その後、東京タワーの下で開催されていた写真展で、小山登美夫ギャラリーに飾られていた空の写真に目が止まった。作者を見ると廣瀬さんだった。
 この空の写真の作品のシリーズも、今回の展覧会の最後と、アーツ前橋の建物の一番てっぺんに、そして前橋内のいくつかの施設に掲げられている。
 この空の写真を見た時、私の頭に浮かんだのは東京タワーのときも、今回も、John LennonのImagineの「Above Us Only Sky(頭上にはただ空があるだけ)」の歌詞。われわれは2回同じ空を見ることはないが、それでいて空は世界でつながっている。だから、私は夕陽写真など、空の写真を撮るのが好きなのだと思うが、故郷、日本を離れイタリアで活躍する廣瀬さんも同じ気持ちではないかと思った。

展覧会、なんといっても主役はレモンで、レモンプロジェクトの展示は、別の企画展をしている1階の無料エリアからも見下ろすことができる。訪問したのが展示の後半だったので、痛んでしまったレモンは除けられたという。2度同じ空をみることがないのと同じように、たとえ何回か展覧会に足を運んでいても、このレモンの海も、2度、同じものを見ることはなかったのかも知れない。
 他にもお札から、ハーレクインロマンスからなんでもかんでも家の形にしてしまっている作品群が、身の回りにころがっているありふれたものに想像力を働かせて夢を投影していた子供の頃を思い出させる。
 辛子から石鹸、さまざまな物の匂いを楽しむ作品も楽しい。
 だが、別府や、渋谷ヒカリエ時代の小山登美夫ギャラリーで見た展覧会もそうだが、廣瀬さんの作品は作品のキャプション(説明書き)だったり、見逃してしまいがちなところに細かい細工が仕込んであるのが、まるで隠れん坊をしているようで楽しい。
 長身の廣瀬さんが、背をかがめて、こんな小さなところにも仕込みをしている姿を想像して、どこか哀らしくてクスっとしてしまうところがある。
 廣瀬さんの作品とはいつも、思いがけないところで出会う。
 次は、どこで出会えるのか、また楽しみにしようと思う。


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2020/7/25

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