角田陽一郎のインスタグラム(kakuichi44) - 7月22日 10時36分


『鴎外 闘う家長』山崎正和著。高校時代に通っていた市進予備校の国語の先生が絶賛してて購入したんだと思う。そこから読まず仕舞いなので33年かけて読了。
むしろ今の時代に今の年齢の僕が読むべきものだったのかもしれない。生きる意味(無意味)、家族の意味、文章を書く意味、そんな多くの意味に気付かされた。
「歴史小説であれ現代小説であれ、彼がかねて小説の人物に求めていたものは、この世界に関わるための具体的な処方箋であった。十年のあいだにいくつもの処方箋を次々に書いては破って来たあげく、ついに彼は作中人物にそういうものを求めることに疲れ切ったのかもしれない。「渋江抽斎」にいたって主人公の抽斎は、純粋に作者の似顔絵であること以外の何ものも期待されてはいない。もはや鴎外は抽斎にいかに生きるかを聞こうとはせず、自分に似た抽斎が歴史のなかで確かに生きたと言う事実だけを確認しようとしているように見える。」p.257


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2020/7/22

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