小川真司のインスタグラム(maguromaru34) - 6月20日 00時37分

チョウ・ユンファとチェリー・チェン主演の「誰かがあなたを愛してる」。これを初めて見たのは８８年のアジア映画の新しい波だったか翌年のシネスイッチ銀座の公開時だったか。８６年ごろから香港映画に夢中で、香港ノワールを中心に追いかけていたまだ２０代の私はいい映画だと思ったけど、感動して泣くということはなかった。多分結末に不満だったのだろう。しかし、３０年ぶりに再見したらボロ泣き。一人で見ててよかった。

５０歳も後半になって人生は映画のようなハッピーエンドにはならないと身に沁みているからすれ違う二人の気持ちにより深く入れた。

自粛明け１本目に映画館で見た「三島由紀夫VS東大全共闘　５０年目の真実」。この映画もまた自分の年齢が三島を通り超していることを噛み締めながら見た。劇中、芥正彦という論客と激論する中で三島が討論する場面で、芥が若者らしく無限の可能性を前提として論旨を展開しているのに対して、三島が自分はもう死ぬという自分の限界を前提として論旨を展開しているのが垣間見えた時、自分は激しく動揺して感動してしまった。
#誰かがあなたを愛してる
#秋天的童話
#三島由紀夫vs東大全共闘５０年目の真実
#maguromaru2020

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