飯田瑞規のインスタグラム(mizuki_iida) - 6月17日 01時07分

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樋口恭介「すべて名もなき未来」

第五回ハヤカワSFコンテストで大賞を受賞した「構造素子」から三年程経っている。
その間、彼の文章が読みたくてそれまで手にした事もない「小説すばる」をAmazonで購入したり、次の作品はまだかまだかと本当に楽しみにしていた。

新作が出たことは誰かから聞いたわけでもなく、コロナ自粛期間中にふと樋口最近何してるんだろうとネットで検索して知った。

緊急事態宣言解除まで開催されていた『Emergency Call』という電話をかけて聴く展覧会に参加していることを知り、その番号にかけて耳から彼の文章を聞いたりもした。
（45分25秒の展示、とてもシュールで面白いことに参加してるなと）

その後、この書評であり彼のエッセイでもある「すべて名もなき未来」をもう夢中で読んだ。
ただ途中覚えておきたいページは携帯で写真に撮ったり、あまりに面白くてページを遡っては進めてを繰り返したり、逆に面白くて読みたくないっていう俺がたまにある現象（学生の頃Portisheadが好きになり過ぎて何故か聞けなくなったこともあった）に陥ったり、読むのに時間がかかった。

コンサルタントであり、SF作家であり批評家である彼。
そして高校の後輩でもある彼。
もはやミュージシャンであるとさえ思う。
完全に樋口恭介のファンだ。
もうそんな高校の先輩後輩どうのこうのの話ではないけれど、この本のエッセイとしての部分を、その関係性から読める事自体とても贅沢な事だと思いながら読ませてもらった。
それと、この本を読んで自分がSFに惹かれる意味を少し理解出来た気がする。
この先はこの本の参考・引用文献等を読んだ後、また改めて、この本が提示してくれる新たな解釈の可能性に触れてみたいと思う。

この本を読んでいる間、先月やっと購入したsony「WF-1000XM3」でOneohtrix Point Never「Garden of Delete」をBGMにしてた。
完全ワイヤレスでこの音の良さ！！！
やばい

#樋口恭介
#すべて名もなき未来

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