樋口大喜のインスタグラム(itsdaikyhiguchi) - 6月10日 04時24分


映画「デッド・ドント・ダイ」
.
ゾンビ映画かと思ったらちょっと違う?いや”ゾンビ映画”だ。
独特な間、シュール過ぎて映画の中に入るまで正直時間がかかったがインタビュー記事を参考に自分なりにまとめてみた。
.
平和な田舎町、近隣トラブルの対応くらいしか仕事がなかった保安官たちに突如襲いかかるゾンビたち。さっきまで住民だったのに!
.
死して尚「WiFi」や「Siri」と囁くゾンビたちは現代社会を風刺している。
これは当時ショッピングモールでダラダラと歩く人たちを見て映画「ゾンビ」の着想を得たロメロ監督と同じ。
他にも「NOTLD」のオマージュが散見される。
.
アダム・ドライバーの口癖「最悪な結末になるだろう」
これは映画「スターウォーズ」のオマージュだと思う。
SWシリーズ全作を通して出てくる言葉「嫌な予感がする」
.
理解に苦しんだのが、
カーラジオから流れる曲に対して
「これ聴いたことあるな?」
「(この映画の)テーマソングなんで」
メタ的な発言が飛び出したと思いきや
「これは…ゾンビの仕業かと」
「それ本気で言ってるのか」と。
さっきの会話とは対照的、リアリティーがある。
と思いきや、後半には
「ジムはそこまで教えてたのか」
「台本読んだんで」
と監督や台本まで出してくる。またメタ。
.
考えてみた結果、これは「当事者意識の欠如」を表現してるのかなと。
「最悪な結末になるだろう」…自分の町(世界)なのに客観的。
世界で起こっている事象もテレビを通して「なんか大変そうやな」と他人事な人たちを風刺してるのでは?と考えた。
個人の利益を考える人たち、
他者への干渉を避ける人たちに対する
警告ではないだろうか。
.
そもそも発端は「政府の大規模工事が原因で地球の自転が変化」して、その影響で死者が蘇るわけで。(これもロメロリスペスト)
現実社会に置き換えると「自分は関係ない」と思ってたことが巡り巡って生活を脅かすことになるというメッセージかな、と。
実際に劇中、手を取り合えば救えた命がたくさんある。
.
さらに記者会見で監督は
「モンスターが外部から来る恐怖なのに対し、ゾンビは自分たちの社会の内側から生まれた恐怖」であると。
現実から目を反らすことや無関心はいずれは己と最小のコミュニティまで破壊してしまう、だから向き合って声を上げて手を取り合おうと。
.
この映画を見て感じた”ユルさ”は自分たちへの警告とも考えられる。
“時既に遅し”にならないためにも、考えること。タイミングは今すぐ。
.
参考記事
https://limeclover.hatenablog.com/entry/2019/09/03/180610
https://www.banger.jp/movie/10056/
https://france-chebunbun.com/2019/09/05/『the-dead-dont-die』/
https://genius.com/Sturgill-simpson-the-dead-dont-die-lyrics
.
#デッドドントダイ
#ゾンビ
#ビルマーレイ
#アダムドライバー
#ジムジャームッシュ
#deaddontdie
#セレーナゴメス
#ジョージAロメロ


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

79

0

2020/6/10

樋口大喜を見た方におすすめの有名人