中神円のインスタグラム(1yen2yen3yen) - 6月7日 15時14分

以前、舞台「ロミオとジュリエット」に出演したとき、手持ちの本を交換する遊びをロミオとした。
ロミオからは川上未映子さんの「あこがれ」をもらい、わたしは長嶋有さんの「愛のようだ」を渡そうとした。
けれど、ロミオはすでに長嶋さんの本を所有していることが発覚し、違う本に変更することになった。
その様子をたまたま見ていたのはジュリエットである。
ハードカバーの「愛のようだ」の装丁がとても素敵だということに共感してくれ、嬉しくなったわたしはそのままジュリエットに本をあげた。
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今日本屋を散策していたら「著者サイン本」のビニルがかかった文庫版の「愛のようだ」を発見した。わたしは気に入った本を繰り返して読むことが好きで、ジュリエットにあげてからもまた読みたくなる衝動に何度もかられていた。本の中でめちゃくちゃ気に入っている「セリフ」があり、一語一句正しく音読したいのだ。
せっかくサイン本を見つけたのだし、いま買うべきだろうとレジへ持っていく。
書店員さんによってビニルがはがされ「サインのご確認をお願いします」と、表紙が開かれる………しかし、サインがない。
予想外の出来事に困惑する書店員さん。 「大丈夫です、わたしには見えてます！」 そう言ってわたしは透明なサイン本を受け取り、本屋をあとにしたのだった。
嘘です…現実にはそんなことを言う勇気もなく…。もう一冊サイン本があったのでそちらと取り替えていただきました。
やっぱりサインっていいなあ。わたしは手書きの文字フェチです。

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