松浦美穂のインスタグラム(twiggy_mihomatsuura) - 5月31日 21時16分


以下…草刈民代さんの言葉をご紹介します……動画制作にあたって
#stayhomeの間に様々な動画が創られていました
歌を歌ったり、楽器を演奏したりという動画は、様々な工夫のもとにアップされています。
ただ、私の知る限り、踊りの場合はスペースがないとなかなか難しいという先入観があったのか(私にもありました)、日本では多くの人に届く踊りの動画はなかったように思います。
自粛要請が出て一ヶ月が経った頃、何も出来ないこの時期だからこそ、この状況で創作するには不利であろう“踊り手”たちが、それでもなお「踊り」を追求すべきだと強く感じるようになりました。 「踊り」という表現は唯一無二のものです。
そして、「踊り」には様々なジャンルがあります。
私はまず、“この期間だからこそできること”として、ジャンルの違う皆さんが踊りで繋がる映像をイメージしました。
この状況のなかでは家で踊ることしかできませんが、プロのダンサーならどんな条件でも踊りを見せることが出来ます。また、今の時代の動画はスピード感がないと3分の動画でさえも飽きられてしまうので、
・踊りのスピード感で観ている人を引っ張っていくもの
・但し、ステップの羅列のような踊りにはしない
・そして、何よりも踊りを見慣れていない方でも最後まで見ていた
だけるもの
これらを念頭に置いて、短い時間の中で「踊り」という表現のエッセンスを伝えられるものを目指しました。
舞踏の麿赤兒さんにご参加いただいたのは、舞踏は日本発の踊りであり、身体表現そのものだからです。
舞踏も含め、日本における(西洋的な)踊りのルーツを辿れば、殆どが日本にバレエを運んでくださった、ジョバンニ・ヴィットリオ・ローシー先生(1911年来日)、エリアナ・パヴロワ先生(1920年来日)、オリガ・サファイヤ先生(1936年来日)の御三方に行き着くことになるはずです。この創作を通して皆がそれぞれの踊りの歴史や、日本の踊りの歴史も共有する感覚を味わいたいと思いました。
そのことに関して皆さんと具体的な話をしたわけではありませんが、奇しくも一番若い菅原小春さんは、私とのLINEのやりとりのなかで、「先輩方が戦いを諦めずに踊ってきたからこそ、私たちのジェネレーションがあることを爆発させます!」と言ってくれました。
私はフランスの振付家ローラン・プティ氏(1924年―2011年)から大きな影響を受けています。プティ氏は踊りをジャンルで分けることはありませんでしたが、「作品には良い作品かダメな作品しかない。その中間はないんだよ」という厳しい方でした。
ある時、プティ氏が私の夫で映画監督の周防正行に「ある人は道端で踊ったり、ある人は家で踊ったり。世界中のダンサーがそうやっていろいろな場所で踊っているのを繋いで作品を創るのはどうか?」と本気とも冗談ともつかぬようにおっしゃったことがありました。私はプティ氏のなかでどのような画が浮かんでいるのか想像もつかず、その当時はトゥシューズを履いて踊っていたので「どうやって道端で踊るのだろう?」と疑問に思ったものです。しかし今思えば、今回の限られた状況の中で本気で踊ることを考えられたのも、プティ氏のそのお話が、心の片隅に残っていたからだということに気づきました。
これは私の歴史の一部ですが、今はこの歴史の一部をみんなで共有しています。
そして、ものを創造していくときには、こんな些細なことが影響し、発展していきます。
踊り手、歌手、俳優など、舞台芸術に携わっている人々、また、あらゆる分野で表現活動を志している人々がこのコロナ禍を乗り切り、さらなる発展を遂げていくために、この動画を観て共感してくださった方々には、芸術の必要性、エンタテイメントの必要性について深くご理解をいただき、私達がこの状況を乗り越えていけますようご支援を賜りたいと思います。
そして動画とともに、このメッセージも多くの方々に届きますよう、ご協力お願い申し上げます。
近いうちに、出演者の方々と私の対談をアップします。
お楽しみに!https://www.youtube.com/watch?v=zdprcuo6tHw


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2020/5/31

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