鹿野淳さんのインスタグラム写真 - (鹿野淳Instagram)「新しいMUSICAが発売されています。 一つも対面の取材がない中で作ることのできた一冊です。 この状況下で作り上げることができたのは、取材に対応して頂いたアーティストを含めた取材関係者の皆様、今までにないイレギュラーなビジュアルや内容を受け止めてくれた大日本印刷やアートディレクターの村岡やカメラマンやライターの皆様のおかげです。有難うございます。  この号を作り始めようとしていた頃は、まだ緊急事態宣言も出ていなかったし、今ほど長期化する事を念頭に置いていなかった時で、僕は「ここは一つ、久しぶりにインプットする時期と捉え、1号休んで充電するのもいいんじゃないか」と編集部に話しました。 実はそもそも今年、8月の号を休もうと思っていたんです。言うまでもなくオリンピック・パラリンピックとの関係によるものです。この頃は五輪一辺倒になることやリリースが激減すること。オリンピック・パラリンピックとの連鎖記事を作るイメージが湧かなかったこと(2002年の日韓W杯の時は、当時お世話になっていた会社の雑誌で、W杯とのコラボレート大特集を作って盛り上がったんです)などを踏まえ、何よりも会社全体が疲れながらずっと走り続けている感じだったので、敢えて1号分のバカンスを予定して関係各所への段取りもほぼ済んでいました。 なので、それの代替えとしても5月売りをお休みしてもいいんじゃないかと思ったんです。  しかし、1日おいて、編集長の有泉から「オピニオンマガジンとして、このタイミングで休むのはよろしくないし、ダサい」というニュアンスの返事が返ってきて、まあ喜んだわけですが、雑誌というのは売れなくても作って出せばいいというもんでもありません。出すこと自体に意義があるなんて、それこそ一番ダサい発想ですから。 なので、必要とされる、もしくはいい意味で驚いてもらう号にしなければいけません。 しかし、進めていく中で書店もCDショップも最初は週末だけ、やがて長期休業する店も出てきて、5月15日の時点でどれだけ届いているのかわからなくなってきました。実際、今月の15日の昼に蔦屋書店代官山に行ったら、まだ前号が置いてあった状態でしたし。書店の皆様も本当に苦労しながら、何よりも現場での多大なるリスクを抱えながら頑張ってらっしゃいます。ありがとうございます。 そういう中で有泉や編集部が出してきたアイディアが、この「心の一枚」を30人のアーティストからピックアップしてもらい、しかもそれをメールなどのアンケートではなく顔を合わせてのリモート取材をし、さらにいえば、アーティスト自身から自撮りの写真を頂いて掲載するというものでした。  これは苦肉の策というよりむしろリリース対応が少なくなった結果、「こういう事をやりたかったのに、できないままずっと進んでしまっていた」というワクワクした気持ちで向かっていったものです。 アーティストがずっと抱えていた心の一枚のアルバム、もしくは、こういう状況だからリスナーに勧めたい一枚のアルバム。そういったものが何なのか? そしてアーティストが自分の作品以外の音楽をマイスペースで楽しそうに語る、その生々しさをどうやって届けるのか? とても楽しく作ることができたんじゃないかと思います。 自分も今回、14本のZOOM取材を行いました。1号で14本もの取材をしたことは多分、今までなかったと思います。しかもZOOMの有料会員になり、自分でミーティングのスケジュールを作り、それを取材関係者に送ったりーーGショックの時間変更すらちゃんと出来ない自分がこのような事を出来るようになるとは、むしろラッキーな時間でした(笑)。 企画もきっとよかったんじゃないかと思うし、こういうタイミングだからこそ交流を望んでいるアーティストの方々もたくさんいらっしゃいました。結果、対面ではない取材にもかかわらず、とてもパーソナルなエピソード、心情、そしてやり取りが続く「遠いはずなのにやたら近い」記事になったと思っています。本当に楽しかった。純粋に音楽の話をしている、だけど居酒屋トークとも違う、アーティストの心の先に読者、リスナーがいる。そういった会話は心も身も洗われるような清々しいものだったと思っています。  どうかお読みくださいませ。現状立ち読みはかなり難しいし、何よりも今は推奨したくありません。 なので、どうか買って読んでください。あなたのMUSICAにいつも以上にして欲しいと、雑誌屋として、出版社経営者として、音楽ジャーナリストとして、心からお願いをします。 当たり前ですが、買ってもらうことがうちの会社への力になります。力をください。 ちなみに、Amazonさんには通常とは比べ物にならないほど大量にぶっ込ませて頂きました(笑)。これまたありがとうございました。  次号、6月発売号も刊行致します。当たり前のことが当たり前でなくなったので、こういうことすら告げるべきだと思い、言わせてもらいます。 1号1号、悪く言えばギリギリの中で、良く言えば音楽雑誌や音楽ジャーナリズムの真価と進化と深化を体現しながら少しでも震撼して頂くような(流石にここは意味合い的に韻を踏む無理があったかな)新刊を目指し、会社をあげて頑張ります!」5月18日 12時35分 - sikappe

鹿野淳のインスタグラム(sikappe) - 5月18日 12時35分


新しいMUSICAが発売されています。
一つも対面の取材がない中で作ることのできた一冊です。
この状況下で作り上げることができたのは、取材に対応して頂いたアーティストを含めた取材関係者の皆様、今までにないイレギュラーなビジュアルや内容を受け止めてくれた大日本印刷やアートディレクターの村岡やカメラマンやライターの皆様のおかげです。有難うございます。
この号を作り始めようとしていた頃は、まだ緊急事態宣言も出ていなかったし、今ほど長期化する事を念頭に置いていなかった時で、僕は「ここは一つ、久しぶりにインプットする時期と捉え、1号休んで充電するのもいいんじゃないか」と編集部に話しました。
実はそもそも今年、8月の号を休もうと思っていたんです。言うまでもなくオリンピック・パラリンピックとの関係によるものです。この頃は五輪一辺倒になることやリリースが激減すること。オリンピック・パラリンピックとの連鎖記事を作るイメージが湧かなかったこと(2002年の日韓W杯の時は、当時お世話になっていた会社の雑誌で、W杯とのコラボレート大特集を作って盛り上がったんです)などを踏まえ、何よりも会社全体が疲れながらずっと走り続けている感じだったので、敢えて1号分のバカンスを予定して関係各所への段取りもほぼ済んでいました。
なので、それの代替えとしても5月売りをお休みしてもいいんじゃないかと思ったんです。
しかし、1日おいて、編集長の有泉から「オピニオンマガジンとして、このタイミングで休むのはよろしくないし、ダサい」というニュアンスの返事が返ってきて、まあ喜んだわけですが、雑誌というのは売れなくても作って出せばいいというもんでもありません。出すこと自体に意義があるなんて、それこそ一番ダサい発想ですから。
なので、必要とされる、もしくはいい意味で驚いてもらう号にしなければいけません。
しかし、進めていく中で書店もCDショップも最初は週末だけ、やがて長期休業する店も出てきて、5月15日の時点でどれだけ届いているのかわからなくなってきました。実際、今月の15日の昼に蔦屋書店代官山に行ったら、まだ前号が置いてあった状態でしたし。書店の皆様も本当に苦労しながら、何よりも現場での多大なるリスクを抱えながら頑張ってらっしゃいます。ありがとうございます。
そういう中で有泉や編集部が出してきたアイディアが、この「心の一枚」を30人のアーティストからピックアップしてもらい、しかもそれをメールなどのアンケートではなく顔を合わせてのリモート取材をし、さらにいえば、アーティスト自身から自撮りの写真を頂いて掲載するというものでした。
これは苦肉の策というよりむしろリリース対応が少なくなった結果、「こういう事をやりたかったのに、できないままずっと進んでしまっていた」というワクワクした気持ちで向かっていったものです。
アーティストがずっと抱えていた心の一枚のアルバム、もしくは、こういう状況だからリスナーに勧めたい一枚のアルバム。そういったものが何なのか? そしてアーティストが自分の作品以外の音楽をマイスペースで楽しそうに語る、その生々しさをどうやって届けるのか? とても楽しく作ることができたんじゃないかと思います。
自分も今回、14本のZOOM取材を行いました。1号で14本もの取材をしたことは多分、今までなかったと思います。しかもZOOMの有料会員になり、自分でミーティングのスケジュールを作り、それを取材関係者に送ったりーーGショックの時間変更すらちゃんと出来ない自分がこのような事を出来るようになるとは、むしろラッキーな時間でした(笑)。 企画もきっとよかったんじゃないかと思うし、こういうタイミングだからこそ交流を望んでいるアーティストの方々もたくさんいらっしゃいました。結果、対面ではない取材にもかかわらず、とてもパーソナルなエピソード、心情、そしてやり取りが続く「遠いはずなのにやたら近い」記事になったと思っています。本当に楽しかった。純粋に音楽の話をしている、だけど居酒屋トークとも違う、アーティストの心の先に読者、リスナーがいる。そういった会話は心も身も洗われるような清々しいものだったと思っています。
どうかお読みくださいませ。現状立ち読みはかなり難しいし、何よりも今は推奨したくありません。
なので、どうか買って読んでください。あなたのMUSICAにいつも以上にして欲しいと、雑誌屋として、出版社経営者として、音楽ジャーナリストとして、心からお願いをします。
当たり前ですが、買ってもらうことがうちの会社への力になります。力をください。
ちなみに、Amazonさんには通常とは比べ物にならないほど大量にぶっ込ませて頂きました(笑)。これまたありがとうございました。
次号、6月発売号も刊行致します。当たり前のことが当たり前でなくなったので、こういうことすら告げるべきだと思い、言わせてもらいます。
1号1号、悪く言えばギリギリの中で、良く言えば音楽雑誌や音楽ジャーナリズムの真価と進化と深化を体現しながら少しでも震撼して頂くような(流石にここは意味合い的に韻を踏む無理があったかな)新刊を目指し、会社をあげて頑張ります!


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2020/5/18

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