村上隆のインスタグラム(takashipom) - 5月17日 14時05分

I got a some batton game from @sooku_sen choesing tee boaul .
N.o.1 is Handeishi Kawakita and N.o.2 is a Rosan_jin tee baoul.

一服チャレンジ〜お茶碗バトン〜ご縁を繋ぐ〜
と言うのが、家元　@sooku_sen から回ってきた。
千さんと言うと、僕のコレクションへの火付け役の人。家庭画報かなんかで、呼び継ぎ茶碗特集やってて、其れをNYの空港のラウンジで見て、うわぁイイなぁって、その道具屋さん　@ginza_kurodatouen に電話して、いろいろすったもんだあって、かなりの高額で購入した旧魯山人蔵の志野茶碗。其れで一服入れましょうってんで、コーディネイトしてくれたのが当時のブルータスの副編集長、鈴木芳雄　@fukuheninsta さん。で、由緒ある戸田商店　@tanimatsuya_toda の東京の茶室に招かれて、その志野を見せたら「うわぁ！汚いうつわですなぁ、発掘ですねこりゃ！」と、正直すぎる一言で喝破されてしまい、持参した志野では、茶を立ててもらえず、戸田商店の準備した、朝鮮のコモガイ、そして当時流行ってた、古田織部をモチーフにした漫画『へいげもの』で描かれていた、黒織部で、お茶を入れてくれて、其れがまぁ、なかなかに素晴らしい御点前で、不覚にも感動してしまい、悔しいやら感動やらで、過去体験したことないドロドロな心待ちになりました。正に茶道の恐ろしさを体感。そのドロドロと着火した気持ちが、コレクションへの道となって行った、と。なので、今回の私のお茶碗とは、千さんの文脈から見れば本道ではないであろう、昭和陶芸のパトロンにして天才素人陶芸家、川喜田 半泥子の大振りの鼠志野と、お茶の世界からはツンボ桟敷であった、陶芸界王道の嫌われ者にして素人受けNo. 1の北大路魯山人のコレまたわざとらしいあぶらげ色の志野。言うなれば、志野に始まり、今も志野に拘りつつも、外道を歩いている私の成れの果てを表現してみました。なので、アトリエの床でガサツに立てて、片手で飲んでみたり致しました。失礼いたしましたぁ！千さん！また、コレを機にいろいろヨロシクお願い致します！

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