光野桃のインスタグラム(mitsuno.momo) - 5月3日 13時17分
【ブックカバーチャレンジ】day4
やがて満ちてくる光の
梨木香歩著
新潮社
2019年
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付箋貼りっぱなしでごめんなさい。
あと、タイトルも見えにくくてすみません。銀箔型押しのデザインだからでもあるのですが、タイトルを大きくうたわないのは、この本の性格にあっているような気もします。
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「西の魔女が死んだ」でデビュー以来、様々な媒体に書かれた、小説以外の文章をまとめて収録した一冊。
中でも、ライターの河田桟さん(現在は与那国島で馬と暮らしながら出版社を営む)が聞き手となり対話している「生まれいずる、未知の物語」は、膝を打ちながら、胸をえぐられるような痛みも感じないではいられない、深い言葉が続きます。
「一人の人間がその知力体力共に最盛期に進む時期、というのはその人の人生のほんの一瞬です」
「その人が最盛期を過ぎて、溶けかかったキノコみたいに自滅の道をたどって消えてゆくみたいな事になっても、そういう変容の仕方、過程を最後まで見届けることでしか、人間の本質はわからない」
国や文明、あるいは種の終わりにも同じことが言えるのではないか。
12年前の対話とは思えない、コロナ禍の後の時代をどう生きるのか、のヒントが随所にあり、力をもらえると同時に、切なくもありました。
#ブックカバーチャレンジ
#7日間ブックカバーチャレンジ
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2020/5/3