25ans Officialさんのインスタグラム写真 - (25ans OfficialInstagram)「25ansエディターの好きなモノ&コトをご紹介する連載”Editor's LOVEがこの4月からスタート♪今回はエディターK也が担当します。 📚火事と喧嘩は江戸の華、江戸の火消しの物語『羽州ぼろ鳶組』シリーズ  4月から始まった「25ansエディターの好きなモノ&コト」コーナー、インスタ担当のQ乃から「K也さんは本を紹介してください」とお願いされたのですが、はてさて私が普段読んでいる本で大丈夫かと、読書好きのO子も心配しております(二日酔いの刑事とか、トランスジェンダーの戦争ものとか、25ansの読者があまり関心を示さなそうな本が多いので)。 今回は #STAYHOME WEEKということもあって、シリーズものをご紹介。舞台は江戸中期、明和の時代(1770年前後)から始まる、火消し(鳶)の物語。この時代、火消しといえば「粋で鯔背(いなせ)」が売り物のおしゃれで生きのいい男衆のはずが、財政的に苦しい出羽の新庄藩の火消組の再建を引き受けたばっかりに、「ぼろ鳶」と揶揄される面子を率いて、自らもぼろの火消半纏を纏う松永源吾(別名「火喰鳥」)が主人公。5年前の火事が原因で、一度は火消しから足を洗った男が火消組の再建に、そして江戸の人々を救うために命を懸ける物語。  江戸の庶民の家は火事を想定し、打ちこわしやすく作ってあるとか、計算された火除け地を作っていたり、おまけに火事で経済が回る仕組みなど、江戸の庶民の暮らし、侍の暮らし、吉原の生活なども垣間見え、江戸の世界に引き込みます。  何といってもキャラクターが秀逸。一巻「火喰鳥」の前半は新庄藩の火消組立て直しのための主要メンバー集めが中心に進んでいく。ひざの故障を抱えお相撲をあきらめた元力士、惚れた女のために借金を抱える軽業師、世捨て人のような天文方を引き入れ、剣の達人だが「火消し」の常識も知らない部下や、美しく頭の回転の滅法速い女将さんを引き込み、時代劇で有名な火付盗賊改めの長谷川平蔵や老中の田沼意次まで登場し、江戸の風物をちりばめ、火事を消し、人の命を救っていく。  二巻「夜哭烏」では江戸一の人気を誇る加賀鳶 大音勘九郎。三巻「九紋龍」ではに組の頭、四巻「鬼煙管」では長谷川平蔵親子、などなど。最新刊の十巻「黄金雛」まで、様々な人物にスポットを当て、一気に読ませます。 「男っぽい物語」は、どうも苦手、という方は、ぜひご主人やパートナーの男性にすすめていただけますと幸いです!  写真の右側に登場している、小さな狸は「私の好きなもの」。小さなものを色々集めていますが、今回は「江戸時代」にちなんで。  皆さん「玉の輿に乗る」という言葉はご存知かと思いますが、その代名詞とされているのが江戸幕府五代将軍・徳川綱吉の生母であった桂昌院。桂昌院は「お玉」という名前で京の八百屋に生まれましたが、三代家光の側室として、豪華な輿に乗り大奥に上がったということから、江戸時代、身分の低い女性が身分の高い人と結婚して立身出世することを「玉の輿に乗る」と言われている、という説もあります。  その桂昌院が、江戸城内に創建したのが「福寿いなり」。「他を抜いて(たぬき)」、玉の輿に乗った桂昌院にあやかりたいと大奥のお女中は「お狸さま」を崇拝したと言われています。現在は神田の柳森神社の中に「福寿神」があり狸の像が祀られています。 ご利益は「立身出世」や「勝負運」「金運」とのこと。 写真の狸の人形は10年ほど前に購入。神田・柳森神社の授与品だった「親子狸」。※現在は残念ながら販売していないそうです。  ではまた次回をお楽しみに! K也  #25ans #25ansonline #editorslove #Book #culture #本 #カルチャー #羽州ぼろ鳶組 #鬼煙管 #羽州ぼろ鳶組シリーズ #今村翔吾 #読書  #読了 #読書記録」4月30日 7時00分 - 25ansjp

25ans Officialのインスタグラム(25ansjp) - 4月30日 07時00分


25ansエディターの好きなモノ&コトをご紹介する連載”Editor's LOVEがこの4月からスタート♪今回はエディターK也が担当します。 📚火事と喧嘩は江戸の華、江戸の火消しの物語『羽州ぼろ鳶組』シリーズ

4月から始まった「25ansエディターの好きなモノ&コト」コーナー、インスタ担当のQ乃から「K也さんは本を紹介してください」とお願いされたのですが、はてさて私が普段読んでいる本で大丈夫かと、読書好きのO子も心配しております(二日酔いの刑事とか、トランスジェンダーの戦争ものとか、25ansの読者があまり関心を示さなそうな本が多いので)。 今回は #STAYHOME WEEKということもあって、シリーズものをご紹介。舞台は江戸中期、明和の時代(1770年前後)から始まる、火消し(鳶)の物語。この時代、火消しといえば「粋で鯔背(いなせ)」が売り物のおしゃれで生きのいい男衆のはずが、財政的に苦しい出羽の新庄藩の火消組の再建を引き受けたばっかりに、「ぼろ鳶」と揶揄される面子を率いて、自らもぼろの火消半纏を纏う松永源吾(別名「火喰鳥」)が主人公。5年前の火事が原因で、一度は火消しから足を洗った男が火消組の再建に、そして江戸の人々を救うために命を懸ける物語。

江戸の庶民の家は火事を想定し、打ちこわしやすく作ってあるとか、計算された火除け地を作っていたり、おまけに火事で経済が回る仕組みなど、江戸の庶民の暮らし、侍の暮らし、吉原の生活なども垣間見え、江戸の世界に引き込みます。

何といってもキャラクターが秀逸。一巻「火喰鳥」の前半は新庄藩の火消組立て直しのための主要メンバー集めが中心に進んでいく。ひざの故障を抱えお相撲をあきらめた元力士、惚れた女のために借金を抱える軽業師、世捨て人のような天文方を引き入れ、剣の達人だが「火消し」の常識も知らない部下や、美しく頭の回転の滅法速い女将さんを引き込み、時代劇で有名な火付盗賊改めの長谷川平蔵や老中の田沼意次まで登場し、江戸の風物をちりばめ、火事を消し、人の命を救っていく。

二巻「夜哭烏」では江戸一の人気を誇る加賀鳶 大音勘九郎。三巻「九紋龍」ではに組の頭、四巻「鬼煙管」では長谷川平蔵親子、などなど。最新刊の十巻「黄金雛」まで、様々な人物にスポットを当て、一気に読ませます。
「男っぽい物語」は、どうも苦手、という方は、ぜひご主人やパートナーの男性にすすめていただけますと幸いです!

写真の右側に登場している、小さな狸は「私の好きなもの」。小さなものを色々集めていますが、今回は「江戸時代」にちなんで。

皆さん「玉の輿に乗る」という言葉はご存知かと思いますが、その代名詞とされているのが江戸幕府五代将軍・徳川綱吉の生母であった桂昌院。桂昌院は「お玉」という名前で京の八百屋に生まれましたが、三代家光の側室として、豪華な輿に乗り大奥に上がったということから、江戸時代、身分の低い女性が身分の高い人と結婚して立身出世することを「玉の輿に乗る」と言われている、という説もあります。

その桂昌院が、江戸城内に創建したのが「福寿いなり」。「他を抜いて(たぬき)」、玉の輿に乗った桂昌院にあやかりたいと大奥のお女中は「お狸さま」を崇拝したと言われています。現在は神田の柳森神社の中に「福寿神」があり狸の像が祀られています。
ご利益は「立身出世」や「勝負運」「金運」とのこと。
写真の狸の人形は10年ほど前に購入。神田・柳森神社の授与品だった「親子狸」。※現在は残念ながら販売していないそうです。

ではまた次回をお楽しみに! K也

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2020/4/30

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