藤村大介のインスタグラム(d.fujimura) - 4月29日 16時05分


2013年5月15日 交流戦 vsロッテ
長野選手のスーパープレーのライトゴロ。
よく見るとセカンドの藤村が不審な動きをしています。
この一瞬のプレーですが、僕の中では二つのことが起きていたので何が起こっていたのか説明します。

状況は二回表0-0、二死満塁で打者グライシンガー。
澤村投手からライト前に痛烈な打球を放ちますが打球を追う藤村は全く届かないのにダイビングしています。
これには理由があり、絶対に届かなくてもタイミングだけはジャストで飛ぶことにより、二塁ランナーを回そうとする「三塁ランナーコーチ」の判断を惑わせる意図があります。
藤村が捕れば「ストップ」で抜ければ「ゴー」。
とくに一、二塁間の深めの打球は、ランナーコーチは角度的に捕ったか抜けたか見えづらいので、少しでも判断を遅らせて二塁ランナーのスピードを落とす狙いがあります。
次にその後の動きです。
基本的にライト前の打球で、ホームに繋ぐカットマンはファーストが入ることになっているのでファーストベースが空きます。
なのでダイビングした藤村はすぐ起き上がりファーストのベースカバーに躊躇なく走ろうとしました。
藤村は長野選手がホームに送球すると思っているので起き上がってからはホーム方向しか見ていません。
するとファーストのロペス選手がカットマンに入らずファーストベースの上に立っていました。
一瞬「あれ?カットマンは?」と思いましたが何かがおかしいことに気が付き、「あ、ライトゴロだ!」と同時に「あ、やばい俺邪魔だ!」と思い、とっさにノールックでダイビングアゲインしました。

その結果、間一髪でボールを避けることに成功し判定はアウトでスリーアウトチェンジ。
僕は九死に一生を得ました。
ロペス選手の動きに気が付かず、関係ない僕に送球が直撃し、大量点が入り自分は大怪我をする。
今も想像するだけでゾッとします。
珍プレー映像に使われるところでした。

一つのプレーの中でも状況が変わることがあり、ボールを触らなくてもやるべきことが必ずあります。
このプレーを通して僕が伝えたいことは、一瞬の判断が勝負を左右するので常に次に何が起きるのかを予測して準備をすることです。
自分の中の「想定外」を少しでも減らすことができれば成功が増え、慌てることもなくなりミスも減っていくと思います。

それにしても長いプロ野球の歴史の中で、たった5秒くらいのプレーで一、二塁間でのダイビング→ノールックダイビングアゲインした選手は僕一人かもしれませんね。
この練習は三軍の選手にさせることはないと思います笑


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2020/4/29

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