ポーランド政府観光局 ZOPOT w Tokioのインスタグラム(polandtravel_jp) - 4月20日 12時10分
ポーランド南西部の２つの平和教会教会( 世界遺産) のひとつでシフィドニツァにあります。17世紀の欧州を疲弊荒廃させることになったキリスト教の宗教紛争「三十年戦争」、その終結と平和のシンボルとして完成したのが平和教会でした。
福音アウグスブルク派の教会です。カトリックのハプスブルク家が支配していたボヘミアでの宗教紛争がヨーロッパ中に広がって大戦争となったのが三十年戦争( 1618-1648)。
ヴェストファーレン講和条約（1648年）に基づいて、当時のオーストリア皇帝はドルヌィ・シロンスク地方のプロテスタント教徒に対し、ヤヴォル、シフィドニツァ、グウォグフ （Jawor, Świdnica, Głogów）の三箇所に「平和教会」を建てることを許可しました（グウォグフの教会は後に火災により消失)。
長年にわたり途方もない荒廃と社会への大打撃もたらした戦争・宗教紛争の終結の象徴となるべきものだったわけです。 ただし、これらの教会の建築については様々な難題が課せられました。 耐久性のない建材のみ使用すること、市壁の外側で、なおかつ大砲の射程距離内にあること、 伝統的な教会建築様式での建築は禁止で、塔、鐘は備えてはならないこと、一年以内に竣工することといった厳しい条件付きでした。
従来のカトリック教会のような頑丈で立派な建物を建てる事が禁じられ、木材・藁・粘土を用いたハーフ・ティンバー（木骨）造りの建物が完成することとなりました。
こうした歴史的背景は平和教会を見る際に事前に知っておくといいですね。
数千人規模の礼拝を行えるシフィドニツァとヤヴォルの平和教会は欧州最大の木造教会です。外観は白壁と焦げ茶の格子で質素ですが、一歩なかに入ればそれは豪華絢爛なバロック様式の内装に圧倒されること間違いなし! シフィドニツァは中世には独立した公国の首都で、歴史の長い町。絵のようにかわいらしい旧市街エリアもぜひ行ってみてくださいね。
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2020/4/20
