平井大のインスタグラム(hirai_dai_official) - 3月28日 21時05分

先日、久しぶりに一人で買い物へ行った。いつもカバンも財布も持たずパートナー任せのボクが、なんとクレジットカードを財布に入れて、その財布をカバンに入れて。普通の事だと思われる方がほとんどかも知れないが、ボクにとっては正に "はじめてのおつかい" 状態だった。こんなボクをそこまで突き動かしたのは他でも無い、パートナーの誕生日。当日サプライズで渡す為の贈り物を購入する為、街へ繰り出した。
長い時間一人で街を歩くと、普段気付かない事に気付かされる。話し相手が居る喜び、歩幅を合わせる充実感、手を繋ぐ温もり。すっかり寂しいボクには似つかわしくない、煌びやかで洒落た目的の店に到着。何日も前から携帯電話に忍ばせておいた商品の写真を、人一倍人見知りのボクが店員さんにお見せすると、「大切な方へのプレゼントですか？」と。普段店に入ると、店員さんとのやりとりも任せっきりだったなと思いつつ、緊張しながらボクはボソリと「はい。」。ぎこちなくも一通り買い物を終えると「円満の秘訣はなんですか？」と店員さん。やっと帰れると安堵していたところへの予想外の質問に、つたない笑顔を見せることしか出来なかったが、帰り道に一人その答えを考えた。
まず、洗濯機の回し方も分からないボクとよく一緒に居てくれるなと。ステージに立つ姿しか知らない皆様からは、想像もつかないほど家では動かないボク。家事は勿論、更には仕事のサポートまで、全てを完璧にこなすパートナー。ボクが夜中に帰ったとしても、必ず起きて待っていてくれる。更には「稼いでくれているのは貴方。貴方の倍感謝していただきます。」と食事をとる。何から何までこちらが感謝の気持ちで一杯な、女神との日々。円満とは書いて字の如く、円が満たされている状態のこと。半円と半円が欠けることなく完璧な円を描いていなければならない。ボクの方がちゃんとした半円を描けているのか心配になるが、パートナーの姿を見ていると自然とオンガクへの情熱が込み上げてくるのだ。大切な人が居る男性なら分かると思うが "幸せにしてあげたい" という漠然とした思いが有るか否かで、やる気が全然違う。
なんて考えながら、店員さんへの答えがボンヤリとしたままパートナーと再会。その日の夜、円満の秘訣は何だろうと、今度は二人で考えた。そして出した答えが "思いやり" だった。なんともあっさりした回答だが、的を得ていると思う。その人の身になって考えることを思いやりと呼ぶならば、難しい男女関係、人間関係もそれさえあれば全て円満にいくのかも知れない。思いやりこそが愛なのかも知れない。ボクとパートナーの関係、まだまだいびつな円かも知れないけれど、そこには確かに沢山の暖かい思いやりがある。
さて、贈り物はと言うと、サプライズを楽しみに満を持して買ってきたつもりが、ボクの様子がいつもと違った様で一瞬で気付かれてしまった。とんだ失態だと落ち込んだボクにパートナーは、一人で買ってきたことをとても褒めてくれた。そしてとても喜んでくれた。一瞬でバレてしまうのもボクらしいと。

今日が正にパートナーの誕生日。時間は無情。人生は短いと良く言うが、もしそうならば貴女と過ごす時間を何一つ見落としたくはない。出逢ってくれてありがとう。生まれてくれてありがとう。お誕生日、おめでとう。

もっと幸せな一年を、サプライズプレゼントしようと思う。

#ぼくのシンデレラには下駄

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