柏倉陽介のインスタグラム(yosuke_kashiwakura) - 3月4日 21時58分


【撮影者の人格』
昔から、写真と撮影者の人格は必ずしも一致するわけではないですよと言ってきました。そうでも言わなければ照れくさくて撮れないし、思いも寄らない瞬間を自分の実力以上の運で撮ることだってあります。
ただ、長年同じ焦点距離のレンズを使っていても撮れる写真は変わっていきます。経験が豊かになれば撮影の幅は広く、質は高まることでしょう。あるいは、現時点の状況で使うカメラが変わったとしても同じ写真が撮れるはずです。それはなぜだろうと不思議に感じます。昔は撮れなかった写真が今になって急に撮れる。そんな感覚を手の内に感じたことはないでしょうか?
最近では歳を重ねるごとに広がる価値観や変えようのない性分が多少なりとも写真に表れているような気がします。少しずつ、私も成長しているという証なのだと感じています。以前よりも被写体の周りがよく見えていたり、光の微妙な強弱に気づいて露出をコントロールできるようになる。それ以上に、撮影者たる私の感情の起伏が被写体に映り込みやすくなってきました。それこそ写真を撮る行為が人の心に寄り添っていることの表れと言えるでしょう。感情の元となる『我』が燃えさかるほどの激しさを持っているか、または無風時の湖面のような静寂を伴っているか。どちらにしても、それらは写真に大きな変化をもたらします。中途半端な我を捨てることができず、他者の評価が写真に影響するうちはまだまだ思い悩めということになります。写真は、被写体あってこその世界であり、撮影は被写体に反応する心が必要なのです。それを忘れないようにするには、謙虚な立ち位置と無我夢中になれる純粋さが必要不可欠です。


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

196

0

2020/3/4

柏倉陽介を見た方におすすめの有名人