中神円のインスタグラム(1yen2yen3yen) - 2月5日 00時58分

山崎ナオコーラさんの「人のセックスを笑うな」を再読。
初版が2006年10月。当時中学生だった私はこの本をレジに持って行くのにかなり勇気を出した。
どんな内容が待ち受けているのかとドキドキしながら読んだが、思っていたのと違い拍子抜けした。
けれど、読後感は心地よかった。

通っていた学校は「読書ノート」という宿題の文化があり、毎月何冊か本を読み、作文を書くことを課せられていた。中学生のくせに「セックス」という単語がある本の感想を書いたら、先生に叱られないかと不安に思ったが、内容が自分にはまだ良くわからないが読後感がよかったことなどを素直に書いた。現代文の先生はまさにユリちゃんのような人で「ナオコーラさんいいよね！」と赤ペンでコメントを入れてくれた。嬉しかった。
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今朝、ふと思い立ち、数年ぶりに再読したのだけれど、中学生の時は俯瞰の立ち位置で皆の様子をこっそり覗き見るように読んでいたのに、今は完全にユリの目線に立って読んでいることに気がつき驚く。
(自分と同じ名前の「えんちゃん」が登場する場面で一瞬ドキっとするけど)

当時わからなかった感覚が、自分のことのようにわかるようになってしまった。みるめのふがいなさや、なんでユリが泣くのかとか。
けれど、やっぱり読後感は以前と変わらず爽やかで好きだ。

おおよそ10年越しの再読は面白いですね。
私はやはり山崎ナオコーラさんの小説が大好きです。

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#中神円の読書録

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