松岡みやびさんのインスタグラム写真 - (松岡みやびInstagram)「#断捨離 Musical scores that I practiced for competitions when I was a student. 年末年始、楽譜を数百冊捨てた。 ✴︎ 学生時代。1日8時間練習していた頃。コンクールの課題曲を勉強するために、炊飯器とハープをもって母と世界中をまわった青春時代。母が空港でレンタカーを借りて外国の先生方の家の近くの戸建てに泊まってレッスンを受けていた。 ✴︎ 楽譜には、母の字でたくさんのメモが残されていた。どの曲も11種類ずつ楽譜がある。保管用私の練習メモ用母のメモ用日本の先生のレッスン用フランスの先生のレッスン用アメリカの先生のレッスン用ドイツの先生のレッスン用ロシアの先生のレッスン用カナダの先生のレッスン用イタリアの先生のレッスン用各先生方の教えをまとめた本番用 ✴︎ 1、2枚め写真の楽譜は… #マリーシェーファー #ハープ協奏曲カナダの作曲家の新作を #仙台フィルハーモニー管弦楽団と日本初演したのは、大学生のとき。カナダから作曲家ご本人も来てくださり、貴重なアドバイスを頂いた。メロディーのない前衛作品を40ページにわたって暗譜しなければいけないプレッシャー。ドビュッシーアラベスクや教本のジュピターなど、たった3分間覚えるだけでも大変なのに、これは一曲30分かかる。もし主役の私が舞台で失敗して、伴奏してくださるオーケストラの方々に迷惑をかけたら責任とって死のう！とまで決意して臨んだ。 ✴︎ 3枚めの写真は… #サルツェード #火花ハープソロ曲。たった8小節（約30秒）のあいだに足ペダルの半音操作が30回出てくる。もはや、イジメだよね…これ覚えさせてミスしたら点数マイナスって、コンクールのシステム。右足上下、左足下、右手下上下、左手下一秒のあいだに両手両足をそれぞれ違う方向へ同時に動かさなければいけない。十代の頃、こんな曲ばかり覚えて一音もミスすることなく弾いていたなんて人間の脳とはすごいものだ。（今はムリ） ✴︎ そんなことを思いながら… 片づけしているうちにこれは、単なる掃除ではないのだと気づいた。一冊一冊にこめられた色々な人たちとの記憶。鮮やかに蘇ってくる記憶の整理。 ✴︎ 「世界の三位は負け。一位じゃないなら投資した一億円を返せ！」と、母に怒られてから 20年以上。私はこの楽譜棚を開けなかった。錆び付いた茶色くなった紙を、ふたたび触ってみるには勇気がいった。 ✴︎ 私がやりたかったのは大掃除ではなく、過去の執着から解放されてハープとの新しい未来を作り上げていくことなのかもしれない。 ✴︎ 16歳で日本のコンクールに優勝したとき弾いた思い出の曲。 #ピエルネ #奇想的即興曲 30年ぶりに、今日弾いてみた。練習しなくても指が勝手に動いた。頭では全く思い出せないのに、私の体はちゃんと覚えているんだね。 … 優勝したことでプロデビューできたと同時に嫉妬によるイジメも始まった。楽譜を破かれたり、ドレスを隠されたり…。でも怖いと思っていたコンクール曲を今は楽しく弾くことができた。今年のコンサートで、この曲を再チャレンジしてみようと思う。過去のわたしへ。ごめんね。ありがとう。 #人生がときめく片づけの魔法 #近藤麻理恵 #100冊以上あった心理学の本も断捨離　 #片づけで人生が変わる #ハープ #ミヤビメソード #松岡みやび #音楽 #心理カウンセラー #miyabimatsuoka #harp #music #miyabimethod」1月8日 21時58分