タクマ さんのインスタグラム写真 - (タクマ Instagram)「京都新聞で連載中のコラム"現代のことば"です。「いじめ」「理性」「本能」「音楽」。心のどこかに引っかかる違和感はあなたらしさの一部。揉み消さず違和感のままでいいと思う。今すぐに世間の潮流を変えれなくともせめて違和感のまま大切にしておかなくちゃいけない。  京都新聞 現代のことば 「理性が本能を後押しする人間と音楽」  動物の世界は弱肉強食の世界。食物連鎖で成り立っているその世界でも必要以上には獲物を刈らない。群れの中ではボスの座を賭けて覇権争いなどがあるが、決着がつけばそれ以上争う事はない。しかし人間はどうだろう?親分が決まり、ピラミッド状の人間関係が完成した後もその力関係の元しばしば「いじめ」が生じる。衣食住と最低限の安全があるならばいじめなど必要無い。そんな事は誰もが分かっているのにいつの世もいじめは絶えない。 「生きんが為に食え。されど食わんが為に生くるなかれ。」18世紀の政治家ベンジャミン・フランクリンの言葉だ。  動物達はボスを決める時以外は必要以上に同種族を攻撃し続けたりはしない。他の種族を狩る時も生きる為に必要な分だけだ。誰かをいじめるのはそこに優越感や快楽を感じようとしているだけで「生きる為」では無い様に思える。ベンジャミンの言う「食わんが為に生きている」のだ。動物達は生きんが為に最低限の争いしかしないが我々人間はいつまで経っても必要以上にいじめたり必要以上に攻撃したり戦争したり。動物達の方が全然おりこうさんである。  ワイドショー見ててもコメンテイター達が誰かを寄ってたかって攻め立てる場面が多く見られる。コメンテイターの中には心情や理屈を自分の正義や感性、感情の元、本当は皆と違う意見で吊し上げられている人を擁護したいと思っている人も居るかも知れないが世間の大半がそれを許さないから大抵の人は一緒に攻め立てる。そんな傾向が日に日に世界中で強くなっていく中で僕たちは「本当の愛」や「本当の優しさ」みたいなものを見出していけるのだろうか?本能のままに生きる動物達には無い人間の「理性」や「言葉」は文明や英知と同時に人間同士の必要以上の争いも生み出し続けている。理性が本能を間違った解釈で後押ししている様にも思える。「平和」と言うものは本当に難しい。遥か昔、理性と言葉を持つ人間の世界が始まってからずっと解決策が見つからない。だから「理性」と「本能」の間の様な「音楽」や「唄」という表現が色んな国で生まれたのかも知れない。  解決できない大きな問題を前にした時に心の奥から滲み出る葛藤や悲しさや憤りを叫び唄い。それが沢山の人に共鳴したり。幸せな時に叫ぶ思いが唄となり。また誰かを愛する時の気持ちが音楽や唄になり。美しい景色や故郷を思う気持ちが唄になる。唄や音楽というのは動物の本能、鳴き声に近い表現だと思う。屁理屈を並べるより伝わる気がするのである。あたしゃねぇ、音楽のそんな力に懸けているんですよ。奏で続けますよ。これからもずっと。  人間の頭の中も心の中も難しい。人間はケンカが下手だ。犬や猫の方がケンカ上手だ。どっちが強いか分かった時点で「勝負あり!」試合終了。あとは一緒に群れになって「そういやそんな事もあったねぇ」なんつって何食わぬ顔をして生きてく。我々人間達もそれぐらいカラッと出来ないモノか。 動物達を見習おうぜ。  ロックバンド 10-FEET TAKUMA」12月28日 16時53分 - takumamitamura

タクマ のインスタグラム(takumamitamura) - 12月28日 16時53分


京都新聞で連載中のコラム"現代のことば"です。「いじめ」「理性」「本能」「音楽」。心のどこかに引っかかる違和感はあなたらしさの一部。揉み消さず違和感のままでいいと思う。今すぐに世間の潮流を変えれなくともせめて違和感のまま大切にしておかなくちゃいけない。
京都新聞
現代のことば
「理性が本能を後押しする人間と音楽」

動物の世界は弱肉強食の世界。食物連鎖で成り立っているその世界でも必要以上には獲物を刈らない。群れの中ではボスの座を賭けて覇権争いなどがあるが、決着がつけばそれ以上争う事はない。しかし人間はどうだろう?親分が決まり、ピラミッド状の人間関係が完成した後もその力関係の元しばしば「いじめ」が生じる。衣食住と最低限の安全があるならばいじめなど必要無い。そんな事は誰もが分かっているのにいつの世もいじめは絶えない。 「生きんが為に食え。されど食わんが為に生くるなかれ。」18世紀の政治家ベンジャミン・フランクリンの言葉だ。

動物達はボスを決める時以外は必要以上に同種族を攻撃し続けたりはしない。他の種族を狩る時も生きる為に必要な分だけだ。誰かをいじめるのはそこに優越感や快楽を感じようとしているだけで「生きる為」では無い様に思える。ベンジャミンの言う「食わんが為に生きている」のだ。動物達は生きんが為に最低限の争いしかしないが我々人間はいつまで経っても必要以上にいじめたり必要以上に攻撃したり戦争したり。動物達の方が全然おりこうさんである。

ワイドショー見ててもコメンテイター達が誰かを寄ってたかって攻め立てる場面が多く見られる。コメンテイターの中には心情や理屈を自分の正義や感性、感情の元、本当は皆と違う意見で吊し上げられている人を擁護したいと思っている人も居るかも知れないが世間の大半がそれを許さないから大抵の人は一緒に攻め立てる。そんな傾向が日に日に世界中で強くなっていく中で僕たちは「本当の愛」や「本当の優しさ」みたいなものを見出していけるのだろうか?本能のままに生きる動物達には無い人間の「理性」や「言葉」は文明や英知と同時に人間同士の必要以上の争いも生み出し続けている。理性が本能を間違った解釈で後押ししている様にも思える。「平和」と言うものは本当に難しい。遥か昔、理性と言葉を持つ人間の世界が始まってからずっと解決策が見つからない。だから「理性」と「本能」の間の様な「音楽」や「唄」という表現が色んな国で生まれたのかも知れない。

解決できない大きな問題を前にした時に心の奥から滲み出る葛藤や悲しさや憤りを叫び唄い。それが沢山の人に共鳴したり。幸せな時に叫ぶ思いが唄となり。また誰かを愛する時の気持ちが音楽や唄になり。美しい景色や故郷を思う気持ちが唄になる。唄や音楽というのは動物の本能、鳴き声に近い表現だと思う。屁理屈を並べるより伝わる気がするのである。あたしゃねぇ、音楽のそんな力に懸けているんですよ。奏で続けますよ。これからもずっと。

人間の頭の中も心の中も難しい。人間はケンカが下手だ。犬や猫の方がケンカ上手だ。どっちが強いか分かった時点で「勝負あり!」試合終了。あとは一緒に群れになって「そういやそんな事もあったねぇ」なんつって何食わぬ顔をして生きてく。我々人間達もそれぐらいカラッと出来ないモノか。
動物達を見習おうぜ。

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2019/12/28

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