SC相模原のインスタグラム(s.c.sagamihara_players) - 11月11日 00時41分


TSUBASA MATCHREPORT Vol.1『ダービーでの敗戦に何を思うのか。』
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14回目を数えた相模原とYS横浜による“神奈川ダービー”。このシーズン終盤に訪れた決戦に、両者はどう臨んだのか。その熱量の質には若干、違いがあるようだった。
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「神奈川県のJ3のクラブで一番面白いサッカーをしているのはY.S.C.Cだ、ということを今日は見せよう」(YS横浜・シュタルフ監督)
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前回対戦のリベンジに燃えるライバルに対し、三浦監督もまた、この試合に向けた週明けのミーティングでは、いつものルーティンを変えてまで、選手たちの心を焚き付けた。
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「あと5試合は、攻守にわたってとにかく愚直に今までやってきたことを突き詰めてやっていこう。『どんな状況でも残り5試合はしっかりやろう』という強い意識と意欲を持ってやっていこう」
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三浦監督はダービーという特別な“装飾”をしなかった。それは、積み重ねてきたものをもう一度大切にしようというメッセージの表れでもある。そして、最後にはこう加えた。
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「サポーターもスタジアムに来て一緒に戦ってくれるわけだから、いい加減な試合は絶対に見せられない」
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しかし今日、自分たちのスタイルを発揮したのはアウェイチームだった。前半からボールを支配し、相模原のプレッシャーを掻い潜って前進。YS横浜は田中雄大が守るゴールを脅かし続けた。
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「シンプルに今日は全体的にフワッとしていた」(大石 治寿)

それでも、何とか無失点で凌いで前半を折り返すと、相模原は後半にワンチャンスをモノにする。55分、途中出場の水野晃樹を起点に、ボールを受けた伊藤大介が相手DFに倒されPKを獲得。これを大石が沈め、理想的な形で先制点を奪った。
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しかし――。
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「自分たちのサッカーを続けたことが逆転につながった」と敵将が振り返ったとおり、YS横浜は下を向くことなく、ギアを上げた。すると68分、中央を崩されて同点に追いつかれ、80分には逆にPKを献上。逆転勝利で制した前回対戦とは反対に、スコアをひっくり返され、敗者としてタイムアップの笛を聞くこととなった。
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「いつもより球際やセカンドボールというところで負けていた」(梶山 幹太)
「球際やセカンドボールというサッカーの根本的な部分に関しても今週は練習から少し緩かった」(田中)
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球際での戦う姿勢は三浦監督が求め続けたものだったが、このダービーマッチではもう一歩、パワーを上げられなかった。
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試合後、大石の言葉が響く。
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「目標としていた上位に入ることができない状況で、自分たちが何を目指してどうサッカーをしていくか。それは来年再来年と、このSC相模原が発展していくというところで、いまは三浦監督がどういうサッカーを目指して、どういう形で今シーズンを終えるかというところを全員が考えて、ピッチでそれを体現することが大事だと思います」
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この敗戦を無駄にしてはいけない。残り4試合。それは消化試合なんかではない。すべてを出し尽くした先に、2019年の集大成がある。 *
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■取材・文
林口 翼(Tsubasa Hayashiguchi)
エルゴラッソ#SC相模原 担当


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2019/11/11

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