森口彩乃のインスタグラム(ayano.moriguchi) - 11月4日 18時23分

『JOKER』
ちょっと待ってくれ…
なぜこんなにもヒットしているんだこの内容が。私はむしろ、今この映画が大流行している事実がまずいのではないかと不安になった。
心に病を抱え、社会から見放されたアーサー。彼は言っていた「僕が欲しいのはほんの少しの温もりとハグだけなんだ」と。
けれど、それを得られなかった彼は刻々と人では無くなっていく。
アメリカや香港は勿論、市民が暴動を起こさないと動かない政府。現実にも起きている事だ。
けれど【暴動を起こせば国が動く】が当たり前になってしまったら、それこそ戦争と変わらない。この作品を見て、模倣犯が出ない事を願いたいと思った。
これを、カッコイイと思って欲しくないと思った…。
たまたまNetflixで『ボブという名の猫』と言う作品を見たばかりで、ジョーカーと重なる所があった。こちらの作品は猫の温もりに出逢えたお陰で、人生をまた前向きに生きようとする男性の話だった。アーサーにも、ほんの少しの温もりさえ見つけられていたら人を辞める所までは行かなかったのかもしれない。そう思うと可哀想にも思えるが、殺人を犯してしまった時点でもうアウトだ。1mmも可哀想ではない。
こんな事、あってはならないんだ。
だけど、私のように、これはまずいぞ、ヤバイぞ、そう感じる人が他にも居るのなら、この作品は大成功なのだろう。

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