蔦谷好位置のインスタグラム(koichitsutaya) - 10月21日 07時58分

TSUNAMI進行と宿命 「TSUNAMI」と「今宵の月のように」「Baby I Love You」、どれも大ヒットの超名曲ですが最初の4小節は全て同じタイプのコード進行です。
このコード進行の曲は洋邦問わず数多ありますが、中でも間違いなく1番売れたのはTSUNAMIなので僕はTSUNAMI進行と呼んでいます。

この進行で特徴的なのは2小節目で、調の中では3度はマイナーになるはずなのに3度メジャーを使うことで部分的に転調しており、その部分が心地よい明るさと違和感をうむところです。
「今宵」はメロディも3度をなぞることでより部分転調感が強く独特なクセになっています。

これの亜種として最近の曲だとOfficial髭男dismの「宿命」がそうです。

ですが、このタイプの進行ではあまり見たことがない代理コードを使っています。
進行としては
F A7onC# Dm7 E♭(-5)
になっており、2小節目はルートをオンコードにしてディミニッシュ的な響きで不安定さを出し、4小節目の和声はE♭なのですがメロディは増4度を歌っているため、なんと短9度でぶつかっているのです。
しかしこの不安定さが絶妙なクセになり、他には類を見ない響きを作り上げています。

試しに普通のTSUNAMI進行で宿命を弾くと何か物足りないのが分かると思います。

聡くんはメロディに対してこういう代理コードの使い方が非常にうまく、このような細かい技術(というかセンス)はヒゲダンの他の曲にもたくさん見られます。

というような話を、今日の22時くらいからYouTube LIVEで、玉井健二氏、水野良樹氏、Jin Nakamura氏と一緒にやります。
MUSIC FUN！というチャンネルです。
詳細は僕のTwitterを見てね。

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