竹渕慶さんのインスタグラム写真 - (竹渕慶Instagram)「9月11日、ラスベガスで行われたとある大きなイベントに招待され、歌ってきました。 2001.9.11 世界同時多発テロが起きたのは私がアメリカに引っ越してまだ半年ほどの頃で、英語は聞き取れるようになって友達も増えたけどまだ思うように喋れない、そんな時期でした。登校すると先生たちは泣いていて、子供達は訳がわからず、ただ大変なことが起きたんだということだけは感じ取りながら毎朝の通り右手を胸に当て国旗に向かい、Pledge of Allegiance 忠誠の誓いをしたことを覚えています。 アメリカ人ではないけれど、当時は現地の子供達と同じ感覚で同じ国で生きていて、「自分や自分の大切な人達が住んでいるこの国でたくさんの人の命が奪われた」と、当事者意識はあったように思います。  イベントではあの日崩れ落ちる貿易センタービルに出動し生還したNYPDの方などのお話もあり、そんなイベントのキックオフパフォーマンスとしての歌だったのでその重圧は相当なものでした。  2年と10ヶ月しかアメリカに住んでいなかったアメリカ人ではない私にこのようなオファーを頂き、9月11日というアメリカ国民にとってとても大事な日に歌うことになったこと。全ては繋がっていて、私が歌い続けてきたことにまたひとつ意味を持たせてくれた出来事でした。 4000人近いゲストの中に日本人は数人のみ。紹介のアナウンスの後ステージに上がると全員が立ち上がり、こっちを見ている。 ヤジを飛ばされるんじゃないか、ブーイングされるんじゃないか。最初の息を吸う直前まで本当にそんなことを考えていたけれど、歌い始めるしかなくて、歌い始めたらいつも通りでした。 そして歌い切ったら、ものすごい拍手とたくさんの歓声が待っていました。 イベントが終わり会場を出てもたくさんの人が「本当に感動したよ、ありがとう」「涙が出そうになったよ、ありがとう」と声を掛け肩を叩いてくれる。  あ、これ、前にも経験したことあるな。と、ある記憶が蘇りました。 アメリカから日本に帰国する年、ひょんな出会いから黒人教会でのクリスマスのミサで、とある曲を独唱することになって。段違いに上手い黒人ゴスペルコーラス隊の中に日本人の小娘が一人…しかもたくさんの人前で歌うのはそれが初めてで、緊張で歌詞も全部飛ばして声も途中から出なくなっちゃって。 恥ずかしくて情けなくて悔しくて申し訳なくて、その場にいた全員がきっと怒っていると思って、席に戻ったら涙が溢れてきて。でもミサが終わって教会から出る時、たくさんの人が私を囲んで「あなたの声は天使の歌声よ」「素晴らしかった」「神がくれたその声を大事にしなさい」と。私クリスチャンでもないのにこんな機会に歌わせてもらって、大失敗したのに。ほとんど歌詞、歌えてなかったのに。ボロボロだったのに。どう考えても下手だったのに。 でもあの時のあの人達の言葉はお世辞じゃなく、心からの言葉だったということは子供の私にもわかった。言葉じゃなく、上手い下手じゃなく、信じる信じないじゃなく、肌の色見た目じゃなく、人と人として伝わるものってあるんだってストンと思った瞬間でした。 あの時あたたかい言葉をかけられていなかったら、私、人前で歌うの1億%トラウマになっていたと思います笑  今回は歌詞も飛ばさなかったし声も出たし自分なりにいつも通りやり切ったけど、少しあの時と同じような気持ちに、あの時振りになりました。 人種、肌の色髪の色、言葉。相手に対しては育った環境もあってかフラットなのに、自分がマイノリティになるとやはり考えざるを得なくなるものだったりして。  でも私にとっては、紛れもなく今の私を形成して受け入れてくれた第二の故郷なんだよなぁ。 国籍ってなんだろう、人種ってなんだろう、歴史をどう受け止めて向き合っていけばいいんだろう、故郷ってどこだろう。  そんなことを改めて思った日でした。  そんなベガス滞在は17時間のみで、歌い終わった3時間後にはそのまま少し足を伸ばして懐かしのロスへ! 16年振りに降り立ったロス。3年も住んでいなかったのに、「帰ってきた」って思ったのは10-12歳のあの期間が一番辛くて屈辱的で戦っていて、でも同時に人に恵まれて何度も救われて、本当に幸せだったからなんだと思う…  あなたにとっての「故郷」とは?  ロスでもしっかり撮影してきたからね🌟  ながっ!  Visited Los Angeles, my second home, for the first time after 16 years! Everything was pretty much the same, just the way they had been when I was 12... And it was surprising to me that I actually felt "home" when I drove through the city, since I’d only lived there for less than 3 years. What is a “HOME” to you?? #japan #losangeles #lasvegas」9月19日 12時01分 - keibamboo

竹渕慶のインスタグラム(keibamboo) - 9月19日 12時01分


9月11日、ラスベガスで行われたとある大きなイベントに招待され、歌ってきました。
2001.9.11 世界同時多発テロが起きたのは私がアメリカに引っ越してまだ半年ほどの頃で、英語は聞き取れるようになって友達も増えたけどまだ思うように喋れない、そんな時期でした。登校すると先生たちは泣いていて、子供達は訳がわからず、ただ大変なことが起きたんだということだけは感じ取りながら毎朝の通り右手を胸に当て国旗に向かい、Pledge of Allegiance 忠誠の誓いをしたことを覚えています。
アメリカ人ではないけれど、当時は現地の子供達と同じ感覚で同じ国で生きていて、「自分や自分の大切な人達が住んでいるこの国でたくさんの人の命が奪われた」と、当事者意識はあったように思います。

イベントではあの日崩れ落ちる貿易センタービルに出動し生還したNYPDの方などのお話もあり、そんなイベントのキックオフパフォーマンスとしての歌だったのでその重圧は相当なものでした。

2年と10ヶ月しかアメリカに住んでいなかったアメリカ人ではない私にこのようなオファーを頂き、9月11日というアメリカ国民にとってとても大事な日に歌うことになったこと。全ては繋がっていて、私が歌い続けてきたことにまたひとつ意味を持たせてくれた出来事でした。
4000人近いゲストの中に日本人は数人のみ。紹介のアナウンスの後ステージに上がると全員が立ち上がり、こっちを見ている。
ヤジを飛ばされるんじゃないか、ブーイングされるんじゃないか。最初の息を吸う直前まで本当にそんなことを考えていたけれど、歌い始めるしかなくて、歌い始めたらいつも通りでした。
そして歌い切ったら、ものすごい拍手とたくさんの歓声が待っていました。
イベントが終わり会場を出てもたくさんの人が「本当に感動したよ、ありがとう」「涙が出そうになったよ、ありがとう」と声を掛け肩を叩いてくれる。

あ、これ、前にも経験したことあるな。と、ある記憶が蘇りました。
アメリカから日本に帰国する年、ひょんな出会いから黒人教会でのクリスマスのミサで、とある曲を独唱することになって。段違いに上手い黒人ゴスペルコーラス隊の中に日本人の小娘が一人…しかもたくさんの人前で歌うのはそれが初めてで、緊張で歌詞も全部飛ばして声も途中から出なくなっちゃって。
恥ずかしくて情けなくて悔しくて申し訳なくて、その場にいた全員がきっと怒っていると思って、席に戻ったら涙が溢れてきて。でもミサが終わって教会から出る時、たくさんの人が私を囲んで「あなたの声は天使の歌声よ」「素晴らしかった」「神がくれたその声を大事にしなさい」と。私クリスチャンでもないのにこんな機会に歌わせてもらって、大失敗したのに。ほとんど歌詞、歌えてなかったのに。ボロボロだったのに。どう考えても下手だったのに。
でもあの時のあの人達の言葉はお世辞じゃなく、心からの言葉だったということは子供の私にもわかった。言葉じゃなく、上手い下手じゃなく、信じる信じないじゃなく、肌の色見た目じゃなく、人と人として伝わるものってあるんだってストンと思った瞬間でした。
あの時あたたかい言葉をかけられていなかったら、私、人前で歌うの1億%トラウマになっていたと思います笑

今回は歌詞も飛ばさなかったし声も出たし自分なりにいつも通りやり切ったけど、少しあの時と同じような気持ちに、あの時振りになりました。
人種、肌の色髪の色、言葉。相手に対しては育った環境もあってかフラットなのに、自分がマイノリティになるとやはり考えざるを得なくなるものだったりして。

でも私にとっては、紛れもなく今の私を形成して受け入れてくれた第二の故郷なんだよなぁ。
国籍ってなんだろう、人種ってなんだろう、歴史をどう受け止めて向き合っていけばいいんだろう、故郷ってどこだろう。

そんなことを改めて思った日でした。

そんなベガス滞在は17時間のみで、歌い終わった3時間後にはそのまま少し足を伸ばして懐かしのロスへ!
16年振りに降り立ったロス。3年も住んでいなかったのに、「帰ってきた」って思ったのは10-12歳のあの期間が一番辛くて屈辱的で戦っていて、でも同時に人に恵まれて何度も救われて、本当に幸せだったからなんだと思う…

あなたにとっての「故郷」とは?

ロスでもしっかり撮影してきたからね🌟

ながっ!

Visited Los Angeles, my second home, for the first time after 16 years!
Everything was pretty much the same, just the way they had been when I was 12... And it was surprising to me that I actually felt "home" when I drove through the city, since I’d only lived there for less than 3 years.
What is a “HOME” to you?? #japan #losangeles #lasvegas


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2019/9/19

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